花桃実桃(中島京子)

父の遺産である昭和の香り漂うアパートで管理人として暮らすことにした40代シングルの茜。ちょっと変わった住人達との日々が始まったが・・・。

父の愛人だった女性や父子家庭家族に探偵にミュージシャン、美容整形にはまる女性、クロアチア出身の詩人、そして夏に姿を見せた老夫婦。個性的なアパートの住人達とのやりとりが面白かった。なかなか意志の疎通が取れないっていうか、常識が通じないって言うか(笑)きっと私も同じように「はぁ?」って呆れ、戸惑うんだろうな~と思う。・・・ってか、イライラしてキレちゃうかな、きっと(笑)

それにしても、茜の百人一首の解釈がか~な~り~面白かった!いや~凄かったですね。解説書読めよーっと突っ込みつつ、楽しませて貰いました。そして、勘違いが分かってトホホな所も、同情というよりなんだか笑えてしまって・・・。

いい歳してシングルな私も、もしかすると近い将来こうやって一人で暮らしてるのかな~と思うと、別な意味でも思うところがありました。妹は居ても、しっかり別な家庭を築いてるわけだしね。昨年末に母が突然の入院ってことになって、親の歳も実感したりもして。なんだか、そういう覚悟も少しずつ芽生えてきている今日この頃。うふふふふーと笑わせてもらいつつ、茜の境遇にアレコレと自分を重ね合わせて、ちょっとこれからのことを考えてもみたりもしたのでした。

・・・と、なんだかかなり真面目な感じになっちゃいましたが(笑)基本、軽~~く楽しめた作品でした。




(2011.03.28読了)



花桃実桃
中央公論新社
中島 京子

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