人魚は空に還る(三木笙子)

うわー、面白かった!こういうの大好き。

著者のデビュー作。初読み作家さんです。苗坊さんの「苗坊の徒然日記」で、このシリーズ2作目の記事を読んで、か~な~り興味を掻き立てられてしまって。積読本の山を横目に伺いながら、思わず図書館でシリーズ1作目である本書を借りてきてしまいました(笑)そしたら、大当たり。帝都、雑誌記者と超絶美形の天才絵師、探偵物語、人魚・・・などなど。なんというかね、モロ好みー♪って要素がてんこ盛りでした。当然のように一気読み。

あらすじを読んで、美形の天才絵師が探偵役だと思ってたら、意外なことに雑誌記者が探偵役でした。それもねー、「腰の低いホームズと高飛車なワトソン」とかって記述がある訳ですよ!コナン・ドイル大好きな私としては、テンションが上がらない筈がない!ってもんです(笑)

と、「探偵物語」を強調してますが、そこまで「推理小説」を全面に押し出してるって訳でもないんですよねー。だって、真相はね、「あ~そういうことか」と謎解きよりも先に、自然に分かっちゃう感じなんですよね。だからって、それがこの作品の評価を下げる理由にはならないっていうか、ね。

もちろん、ミステリ部分もそれなりに楽しめたんですよー。でも、それよりも、人の強さとか優しさとかね、そういう部分で心を動かされる、そんな作品でした。読んでて気持ちいい。読後感がまたいい。ほっこり出来る、そんな作品でした。

4つのお話が収められてますが、一番好きだったのは「真珠生成」かな。タイトル作「人魚は空に還る」も好きだったけど、ここに登場するお姉ちゃんの潔さに惚れ惚れしちゃいました。黙ってたらワカンナイのにねぇ。でも、そういう潔さ、強さは、人として見習いたい、私もそうありたいと思いました。ちょうど「麒麟の翼」(東野圭吾)を読んだ後だったんですが、このお姉ちゃんの考え方とシンクロする部分があって、このタイミングで2冊の作品を読んだ事にちょっと驚きと言うかね、そういうものを感じたりもしました。

「怪盗ロータス」はね、もう最初から真相がバレバレだったんですが、最後の後日談というか、50年後の部分を読んで「えーっ!?」と叫んでしまいそうになりましたよ。大黒老人ってば、本当にそこまで考えてたの~?とちょっと疑いつつ、その方がロマン?があっていいかなぁとも思いました。


シリーズで3作目まで出てるみたいなので、早速、その分を読まなくっちゃー!



・点灯人
・真珠生成
・人魚は空に還る
・怪盗ロータス



(2011.04.23読了)





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この記事へのコメント

苗坊
2011年04月25日 19:58
あわわわわ・・・私の事書いてくださってありがとうございます!とっても嬉しいです^^
ね♪よかったですよね♪
高広と礼の関係がたまりません。きゅんきゅんしちゃいます^^
また脇を固める人たちも個性的でいいんですよね~。
どの作品も好きですが「真珠生成」は私も好きです。珠子も高広のお姉さんも魅力的で素敵でしたよね。女性がこの時代に凛としている姿を見れたっていうのがよかったのかもです。
ミステリ要素もありますが、読める部分はありますよね^^;それでもそれをカバーしてくれるくらいたくさんの魅力がある作品だと思います。
2作目も3作目もいいですよ~^^
すずな
2011年04月26日 12:35
>苗坊さん
こちらこそ、素敵な作品との出会いをありがとうございます♪
主役二人の関係がいいですねー。私もきゅんきゅんしながら読みました。そして、「真珠生成」での二人の女性の凛とした姿がカッコ良かったですねー。
ミステリ的にはちょっと弱い部分もあったりしますが、でも、本当にそれ以外の部分で魅力が溢れている作品でした♪
お~続編も早く読まなくちゃ!
べる
2011年04月26日 23:37
私は、ミステリとしてよりは、完全にキャラ読み小説としてキャーキャー言いながら読んでましたね(苦笑)。だって、礼の言動がなーんかいちいち意味深なんですもの(ヨコシマ目線)。でも、それにプラスして人情味があって、優しい読後感なのが良かったですね。
私もこのGW中に三作目を読む予定です。楽しみ♪
すずな
2011年04月27日 12:40
>べるさん
そうなんですねー!たしかに、ちょっと意味深な気もしますが(笑)
ホントに優しい読後感が良いですよー!すっかりハマってしまいました。
私はGW中に二作目を読みたい!と思ってます。

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