蒼空時雨(綾崎隼)

第16回電撃小説大賞選考委員奨励賞受賞作。

職場の方から借りた本。初読み作家さん。最初にこのタイトルを見て、変わったタイトルだなーと、いかにもラノベっぽいタイトルだなーと思いましたが、こういう雰囲気のタイトルは好きなので(笑)、結構楽しみに読みました。タイトルも変わった漢字を使ってるんだけど、登場人物の名前がそれ以上に変わってた(笑)主人公だけとかなら分かるけど、揃いも揃ってみんなってのがすごい!うーーん、おばちゃんは付いていけるのか?とか、みょーなことを心配しながら読み進めたのでした(笑)

連作短編集となっているので、章毎に語り手が変わっていく。最初の章でどうもねーな感じ。紗矢の強引さに付いていけない;;;彼女の強引さが気になるというか、鼻につく感じでねぇ。なんか馴染めなかった。まぁ、その強引さについては、次の章で真相が語られて、納得は出来たんだけども。でも、ここまで強引に居座られて、それを容認しちゃう零央には違和感を拭えなかったんですけどね(笑)

と、イマイチな感想を持ちながら読む進めたんですが、夏音の話で一気に惹き込まれてしまいました。主人公カップル話よりも、夏音の話にヤラレちゃったんですよねー。すっごく切なかった。特に稜くんからの手紙にはね、思わず涙腺が緩んじゃいましたよー。この二人のエピソードをきちんとした物語として1冊に纏めてくれないかな。この二人のお話が読みたい。

ラストはまぁ、予想通り。そうこなくっちゃ!なので、それはいいんだけど、個人的にはですねー、最後は朱利の語りを読みたかったなぁと思いました。彼の語りが読めなかったのが残念でした。



第一話 ヤコブの梯子で雨宿り 舞原零央 前篇
第二話 雨、ときどき嘘 譲原紗矢 前篇
第三話 哀しい雨には濡れないで 楠木風夏
第四話 日の照りながら雨の降る 朽月夏音
第五話 君の隣なら雨宿り 舞原零央 後篇
最終話 雨がくれたもの 譲原紗矢 後篇



(2011.04.12読了)




蒼空時雨 (メディアワークス文庫)
アスキーメディアワークス
綾崎 隼

Amazonアソシエイト by 蒼空時雨 (メディアワークス文庫) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


この記事へのコメント

2011年04月18日 21:04
すずなさん、こんばんは(^^)。
正統派な恋愛小説でしたねぇ!
ちょっと途中で中だるみしちゃったんですが、夏音の話は、なんというか本当に・・・素晴らしかったです。
『雨』の記憶とともに、優しく温かい関係が作り上げられる美しい物語でしたね。
すずな
2011年04月19日 12:31
>水無月・Rさん
あ~そうです!正統派な恋愛小説という言葉がぴったりな作品でしたね。
夏音の話がとっても良かったですよねー!私的には彼女の話を単体で読んでみたいと思いました。

この記事へのトラックバック

  • 『蒼空時雨』/綾崎隼 ○

    Excerpt: 昨年12月創刊したメディアワークス文庫のラインナップの中で、結構気になっていた綾崎隼さんの『蒼空時雨』。 なんでも「第16回電撃小説大賞」の選考委員奨励賞を受賞した作品だということです。 おお~、.. Weblog: 蒼のほとりで書に溺れ。 racked: 2011-04-18 21:51