寒中の花 こらしめやお蝶花暦(浮穴みみ)

初読み作家さん。タイトルとあらすじに惹かれて手にとってみました。

連作時代小説。江戸日本橋のお茶漬屋をきりもりするお蝶。悪事には拳を上げ、困っているものには手を差し伸べずにはいられない。そんな日々を送りながら、「御役目」だと言って姿を消した亭主、伊三郎の帰りを待ちわびている・・・。

最初の数編はちょっと物足りないなーと思いながら読んでいたんですが、だんだんとこの世界にハマってしまっていたようで、最後には思わずウルウルと涙腺を緩ませてしまいました。・・・って、なんだか、毎回、同じような読書パターンを繰り返しているような気がしないでもないんですけど(笑)

周囲の人々から「こらしめ屋お蝶」と呼ばれ親しまれている、主人公のお蝶。彼女の気風の良さが爽やかで、心地いい。胸のすく思いというんでしょうか、一本芯の通った生き方に惚れ惚れしちゃいます。その一方で、亭主の伊三郎の正体や「御役目」に不安を感じつつ、ただひたすらに帰りを待ちつづける健気さは本当に切ない。

お話は、一気にどーーんと胸に迫るということはないんだけど、じわじわと沁みてくる感じ。読み終わった後の、読後感が良かったなぁ。ただ、伊三郎との関係はちょっと不満気味かな。シリーズ化されるんのかなーというラストだったので、こういう形になっちゃったのもしょうがないとは思いつつ、なんだかなーという思いも少しだけ残るラストでした。

・・・とはいえ、続編が出たら、嬉々として読むんだろうとは思うけどね(笑)



・寒中の花
・初花の色
・皐月の紅葉
・六花の涼
・花嫁



(2011.03.10読了)





Amazonアソシエイト by 寒中の花こらしめ屋お蝶花暦 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


この記事へのコメント

この記事へのトラックバック