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zoom RSS 海に沈んだ町(三崎亜記・写真:白石ちえこ)

<<   作成日時 : 2011/03/23 05:39   >>

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写真家の白石ちえこさんとのコラボレーションから生れた連作短編集。

写真や絵などから作家さんがイメージを脹らませて物語を紡ぐ。こういう企画物はいくつか読んできましたが、その度に「うーーーん;;;」ってことが多かったんですよね。作家さんの感性に付いていけないっていうか、これからどうしてこの物語が紡がれたのか・・・と思うことが多かった。なので、今回も三崎作品だ〜!と喜びながら、一抹の不安を抱えての読書となったんですが・・・。

いや〜杞憂でした。読み始める前の不安はどこへ?と思うくらい、三崎ワールドを心ゆくまで堪能させてもらいました。物語とそこに挿入される写真とが、見事にコラボレーションしてる!と実感出来る事がすっごぉーーく嬉しかった。ここまでピッタリ合わさったのは、私には初めての経験でしたね〜。

「連作」短編集と謳ってあったんですが。えーーーと・・・連作でした?たしかに世界観はどれもこれも「まさに三崎ワールド!」って感じだったので、そこら辺は同じなんですが、短編同士がリンクしてましたっけ?実は、よく分からなかったんですけど;;;読み終わって「連作」という文字を見て、ちょっと焦ってしまったワタシだったんですが・・・。ま、短編それぞれを楽しめたので、別にいっかなーと思いつつ、気になっていたり(笑)うーーん、どこら辺がリンクしてたんだろう・・・。

9編の短編のうち、特に好きだったのは「遊園地の幽霊」「四時八分」「ニュータウン」かな。あ、「彼の影」も結構、好きー。こうして並べてみると、「四時八分」以外は、もの哀しく、ちょっと切ないようなお話であっても、最後にはホッとできるというか、うふふふーと微笑めるお話ばかりですねぇ。やっぱちょっと幸せな未来を感じられるのが好きなよう。・・・って、なんだか他人事のような感想だけど(笑)

読んで、観て、楽しめる。そんな喜びが湧き上がってくる読書でした。幸せ。





・遊園地の幽霊
・海に沈んだ町
・団地船
・四時八分
・彼の影
・ペア
・橋
・巣箱
・ニュータウン


(2011.03.15読了)



海に沈んだ町
朝日新聞出版
三崎 亜記

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「海に沈んだ町」三崎亜記
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しんちゃんの買い物帳
2011/05/17 22:50
『海に沈んだ町』/三崎亜記 ○
あの〈3.11 東日本大震災〉のあと、この『海に沈んだ町』というタイトルの作品を手に取るのは、少々ためらいがあった。 もちろん、全然関係ない。初版は2011年1月だし、雑誌掲載に至っては2009年の夏である。 内容だって、地震や津波ではなく、三崎亜記さん特有の〈日本に似ているけど、明らかに構成のルールが違う世界〉での日常の出来事である。 ...続きを見る
蒼のほとりで書に溺れ。
2011/07/04 22:31
『海に沈んだ町』
 三崎亜記  朝日新聞出版  この人独特の世界観の短編集。  今作では、不思議なアイテムを先に提示しておいて、そのアイテムを取り上げた短編が後から登場する、という構成。  この本には挿絵のように写真がインサートされている。白石ちえこという人らしい。  これがまた不思議な感じで、「団地船」という短編では、本当に海に団地が浮かんでいるように見える。  なんともいえないのが、「遊園地の幽霊」にある、壁と電柱の間に挟まったメリーゴーランドの馬。最初、合成かと思った。  好きなのは、「四時八秒」。 ... ...続きを見る
blog mr
2012/05/26 08:26

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
すずなさん、こんばんは(^^)。
淋しいけど、温かい、そんな感じの物語が良かったですよね。
私も「ニュータウン」と「遊園地の幽霊」が良かったですね〜。ほっとする感じがして。
三崎さんのこういう世界観、まだまだ読み続けたいですね。
水無月・R
URL
2011/07/04 23:01
>水無月・Rさん
そうそう。本当にその通りの作品で、ぎゅっと胸を掴まれつつも、最後はほんのり温かいような…そんな素敵な物語でしたね。
好みの作品も一緒でしたか〜♪良かったですよね〜。
私もこういう三崎ワールドをもっと読みたいと思います。次作も楽しみですね。
すずな
2011/07/05 17:10

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