浅田真央 さらなる高みへ(吉田順)

涙。滂沱の涙。まさに、そんな状態での読書となりました。

国民的アイドルとなったフィギュアスケートの浅田真央選手。彼女の誕生から、スケートとの出会い、ジュニア時代の活躍、真央ちゃんフィーバー、世界女王、バンクーバー五輪、再び世界女王へ、そして、ソチへ向かって・・・と、真央ちゃんの20年を、本人、お母様、姉の舞ちゃん、そして、多くの関係者の方々への直接取材をした上で纏められた本。

著者の真摯かつ冷静な文章が胸に迫ってきました。多くの取材を重ねた上で書かれたんだな~というのが本当に良く伝わってくる本でした。読みながら、微笑んだり、感心したり、喜んだり、そして、涙した1冊でした。

凄い。
真央ちゃんに対して出てくる言葉は、まずはこの一言。20歳になったばかりの女の子に、ほぼ倍の人生を歩んできた私が口にする言葉ではないのかもしれませんが、これ以外には見つからない。いや、本当に凄い。スケートに対する思い、姿勢だけではなく、人間としても凄いな~と尊敬してしまいます。

彼女が一切の言い訳をしないのは有名な話ですが、「誰かの為に」という言葉も使わないというは初めて気付きました。たしかに、その手の発言は聞いてない。どうしてその発言をしないのか・・・彼女の本心を読んで、なるほどーと感嘆。そんなところまで彼女の気遣いが溢れていて、なんというかね、尊敬しちゃいました。

そして、真央ちゃんが彼女と関わった人々にどれだけ愛されていたのかがよーく分かった。特に印象的だったのは、長久保コーチのお言葉。
「私だけじゃなく、真央ちゃんにバンクーバーでメダルを獲らせてあげたいとみんな思っていたんだと思います。」(p218)
長久保コーチといえば、真央ちゃんと五輪代表枠を争った鈴木明子選手のコーチ。そんなコーチに、五輪シーズン中にこんなことを言わせる真央ちゃん。長久保コーチだけではなく、どれだけ多くの人々が彼女に手を差し伸べていたのかというのも、この本を読んで分かりました。あの時はあの人が、そして、あの時はあの人がっ!?と、納得したり、か~な~り~驚いたりもしましたね~(笑)小塚コーチのことも、佐藤コーチに師事してからのお付き合いだと思っていたんですが、全く違ってたんですねぇ。ずっとずっと傍で見守っていて下さってたんだ、とビックリの事実でした。

そして、あまり公表されてない事実も赤裸々に語られてもいました。「あの時、そんなことがあったのっ!?」と驚きの出来事もあったりして・・・。へ~~ほ~~へ~~~~と、なかなか興味深く読めました。

彼女の演技には「どうしてこんなに?」と自分でも不思議なくらい魅了されてしまうんですが、その理由が分かったような気がします。色んな試練や壁に怯まず向き合い、常に前だけを、上だけを、見つめ続けている、そんな彼女のひたむきさ、一所懸命さが滲み出ているからなんでしょう。

浅田真央選手。これからも、ずっと応援していきたい。改めてそんなことを思いました。



(2011.03.12読了)



浅田真央 さらなる高みへ
学研教育出版
吉田順

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