シューマンの指(奥泉光)

2011年「本屋大賞」ノミネート作。
この作品でノミネート作を全て読了。大賞発表前に全て読了できてなんだか嬉しい。嬉しいんだけど・・・ね。今年は特に、好みってやっぱ人それぞれなんだなーと、すっごく実感させられました(笑)

さて、この作品。ミステリってことなんですが、私はこの作品をミステリと呼ぶことを躊躇しちゃいますねぇ。たしかに、最後は「あ!?」という仕掛けはありましたが、驚くというより、ちょっと脱力しちゃうような感じでして。というかねー。最後で「あ、そうか!これはミステリだったんだよねぇ・・・」と思い出したような、そんな作品だったんだよね。

ミステリというよりも、音楽論。というか、シューマン論。ページのほとんどは、これに尽きます。シューマンへのオマージュ的作品ではないでしょうか。最初はね、シューマンに関する薀蓄にふんふん、ふむふむ、と興味深く読んでたんだけど。それが延々と続くと、正直、そんな薀蓄はもう読みたくないよーっと叫びたくなってきて。シューマンに関する記述が、本当にくどすぎました。

30年前に指を切断した筈の天才ピアニスト永嶺修人が、外国でシューマンを弾いていた。どういうこと!?という作品なんだけど、修人が指を切断するまでが長い!本当に長い。長すぎるくらい長い!・・・とシツコイくらいに言いたくなります(笑)そこに到るまで、前述した通り延々とシューマン論を読まなければいけないんですよねー;;;それが面白ければ良かったんでしょうけど、のめり込むほどのものではなかったし・・・ね。途中、殺人事件も起きるんだけど、それもなんだかサラリと流されたような感じでもありましたし。まぁ、これに関しては最後のオチで「そういうことかー」と納得はしないでもなかったんですけど。そのオチもねぇ・・・。延々とシューマン論を読まされた後のオチがこれって;;;と思わずにはいられないものでした。真相を知ってもテンションが上がらないミステリって・・・。

シューマン論にミステリ風味をちょっと加えて「小説」という体系にしました、という印象。そこまでツマラナイってことはなかったけど・・・うーーーーん;;;というのが正直な感想かな。



(2011.02.27読了)





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この記事へのコメント

苗坊
2011年05月06日 12:52
こんにちは。
私はクラシックに関しては本当に無知で、シューマンも名前くらいしか知らず^^;
なので、シューマンをもっと知っていればもうちょっと楽しめたのかなと思うのですが。薀蓄はもの凄く長く感じました。
初めの手紙部分からその事件のくだりまでが長い長い。
真相を読んでなるほど。と思ったのに、最後の手紙。
あそこで混乱しました^^;
すずな
2011年05月07日 12:25
>苗坊さん
私も同じくシューマンって名前くらいしか分かりません^^;なので、苗坊さんが書かれているようにシューマンをもっと知っていれば楽しめたのかもしれませんね;;;
とにかく含蓄がだらだらとくどかったですよねぇ。辟易しちゃいました。おまけにラストもなんだかなぁ…な感じで、「本屋大賞ノミネート」ってことで期待が大きすぎたんでしょうね。。。

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