ガラシャ(宮木あや子)

タイトル通り、有名な細川ガラシャ夫人の物語。

宮木さんの時代物なので、ぎゅーっと胸を掴まれるような、切ない恋物語なんだろうと予想して読んだ。実際、まぁそんな作品なんだけど、「え?」と思うような展開もあり、そして、実在の人物をモデルにしているからか、もうちょっと何かが・・・と思わずにはいられない感じでして。期待が大きすぎたからか、なんだかちょっと物足りなさみたいなものを感じてしまいました。いや、だからってツマラナカッタということではないんですけどねぇ・・・。

ガラシャと夫である細川忠興の切ない恋物語なのかと思いきや、私的には「えぇーっ!?」と思うような展開でして。切なさに胸を痛めるよりも、その驚きの方が大きかった作品でした。まぁ、確かにこういうのもアリだとは思うんだけど、思うんだけど・・・ホント意外だったなぁ。

意外な展開でしたが、そこはさすが宮木さん。物語には惹きこまれました。特にガラシャの恋の部分は息を詰めて一気に読んだ感があります。・・・でもね、どうしても私の心がちょっぴり拒絶反応を起こしてしまって(苦笑)ガラシャに共感するよりも、反発してしまう気持ちを拭えなかったんですよねぇ。私ってホントに保守的なんですねー(笑)もちろん、その後の忠興の言動には「どうよ?」と思わないでもないんですが、どうにも出来ない人の心に、なす術も無く立ち尽くすような彼に、思わず共感というかなんというか・・・。彼の気持ちがとっても切なかったのでした。

そして、ラスト。たしかにこういうのもアリではあるんですが、途中から予想できてしまって。逆に興醒めしちゃった部分も無きにしも非ず。なんだかありきたりなラストになってしまったような気がしちゃいました。

・・・あれ?結構、辛口感想になりましたねぇ(笑)

でも、面白かったんですよーっ!冒頭から引き込まれて一気読みしちゃったんですから。でも・・・ね。でも、と思う気持ちもちょっとだけあるというのが正直なところです。



(2011.02.15読了)



ガラシャ
新潮社
宮木 あや子

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この記事へのコメント

苗坊
2011年03月18日 00:50
こんばんは^^
私はガラシャという人に対する先入観がなかったので、するっと入り込めた気がします。
でも、いろいろ「えぇ!?」と思う部分が出てきたので私はそれが面白いなと思いました。
どこまでが史実なんだと思いつつ^^;
宮木さんの作品はずっと読んでみたいと思っていて読めずにいたので、今回読めてよかったです^^
他の作品も読んでみたいと思います~
すずな
2011年03月18日 12:42
>苗坊さん
私は、ガラシャと忠興って仲睦まじい夫婦ってイメージが強かったので、「えぇっ!?」と引いてしまった部分があったんですよねぇ^^;ホント、どこまで史実なんでしょうね。気になります。
宮木さん初読みだったんですね~!他作品も是非、お手にとってみてください。
2011年05月16日 16:09
すずなさん、こんにちは(^^)。
そうなんですよね~、ガラシャと忠興は仲睦まじい夫婦、というイメージが強くて、ちょっと違和感があり、??ってなりました。
玉子は玉子なりに、様々な出来事に対して強く生きていたと思うんですが、糸の生き方の方が鮮やかだった気がします。
あぁ、忠興は男女の仲に関しては、子供過ぎたのかもしれないですねぇ・・・。そう思うと、可愛そうなのかもしれないけど、やっぱりいやだなぁ、そういう夫は・・・。
すずな
2011年05月17日 12:58
>水無月・Rさん
ですよねー!ガラシャと忠興の夫婦仲がこういう形で描かれると、今までのイメージがあるので「うーーむ;;;」という感じでした。
確かに、玉子よりも糸の生き方の方が鮮やかに感じられましたね。
忠興に関しては、確かに自分だったらイヤだな~と思うんでしょうけど、この作品を読んでる時はちょっと可愛そうだなぁ…と思ったのでした^^;
2012年02月19日 22:06
すずなちゃんのレビューを先に読んでいたので、期待しないように心がけて読んだのですが、やっぱりもやもやしたーっ。
玉子よりも糸のほうがヒロインでしたね。糸を描くには玉子がいないわけにはいかないんだけど、最初から最後まで糸の物語でもよかったかも……。
忠興はよしよししてあげたらよかったのにね。
すずな
2012年02月20日 12:33
>香桑ちゃん
もやもやしちゃうよねぇ^^;
あ~たしかに、糸がヒロインって方がしっくりくるかもなぁ。
忠興をよしよし(笑)たしかに、たしかに。

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