歌うクジラ(下)(村上龍)

歌うクジラ 上」が残念な読書となってしまったので、この下巻を読むかどうか迷ったんですよね。でも、「上巻だけしか読まない」っていうのはあんまりかな~。1冊の単行本だとしたら、これから面白くなるところだろうから、下巻でむちゃくちゃ面白くなるかもしれないしなぁ・・・。なんてことをウダウダと思いまして、勇気を出して下巻を読んでみました。

・・・うん、うんうん。

って、なんだよ!って突っ込まれそうですが(笑)上巻ほどツマラナイことはなく、まぁ多少は楽しめたけど、でも・・・うーーん;;;


ということで、辛口感想です。
著者のファンの方などなど、どうかこのまま引き返されることをオススメします。。。





タイトルにも出てくるクジラ。それは全く登場しなかったですねぇ。「ザトウクジラと少年」の物語が読みたかったので、もうそこが残念で、残念で。そりゃ~勝手に内容を想像して、勝手に期待を脹らませていた私が一番悪いとは思うんだけど、タイトルにも作品紹介でも「ザトウクジラ」に触れられていれば、それなりの期待というかね、そんなものは生じちゃうよねぇ・・・。と、読み終わった本を眺めながらブツブツと呟く私がおりましたとさ。

内容は、思ってた以上にSF度が高くって、最近、こういう感じのSF作品って読んでなかったなぁと思ったり。そういう意味では新鮮だったし、こういうSF作品もまた読んでみたいな~とは思った。

このまま世界が進んでいけば、この作品世界のようにならないとも限らない。そういう警鐘も感じられる。ちょっとゾッとするような世界なんだけど、リアリティがありました。この世界が、社会が、この作品世界のようににならないとは言い切れないものがあって、恐さも感じました。

最後の少年の独白。
「生きる上で意味を持つのは、他人との出会いだけだ。そして、移動しなければ出会いはない。移動が、すべてを生み出すのだ。」(p356)
これが、この作品で作者が言いたかったことなのかな、とは思った。だから、少年を旅させたんだろうけど、でも、このことを言いたかったにしては、物語が長すぎたような感があります。悪く言えば冗長すぎた、とも言えるんじゃないかなぁ・・・。なんだか、余計な話が多かったような気もするんですよねぇ・・・。


・・・ということで、途中で挫折することはなく最後までなんとか読みきったものの、残念な読書になったなぁというのが、正直な感想でした。私にはこの作品の良さが理解できなかった;;;どうも、私には合わなかったよう。。。



(2011.01.13読了)




歌うクジラ 下
講談社
村上 龍

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