at Home(本田孝好)

ちょっと変わった「家族」を描いた短編・・・いや、中編集かな。

4作品のうち「日曜日のヤドカリ」だけは、雑誌掲載時に既読

血の繋がりのない人々が、様々な理由で家族として暮らしている。そんな人々の、色んな「家族」の形態を描いた作品ばかり。”血の繋がり”だけが「家族」じゃないんだな~と思える。「家族」だと思う気持ちが一番、大事なんだろう。そんな4つのお話でした。

表題作でもある最初の「at Home」が一番良かった!「家族」として集まった人々の過去や、その繋がりにも驚きつつ、楽しんで読めました。ラストにニヤリとさせられて、「良かったな~~~」と思えて、本当にすっごく嬉しくなった。

ただ、最初の作品が良すぎたからか、その後に続く3編がちょっと物足りなっていうかインパクトに欠けたかな~と思いました。既読だった「日曜日のヤドカリ」は、敬語で話す父娘の会話をやっぱり面白く感じたし、最後はほっこり出来たんだけど。でも、なんだか物足りないって感じでして・・・。作品の並びが惜しかったのかなぁ。表題作が最後だったら、「あ~~良いお話を読めたなぁ」としみじみ浸れたような気がします。

そんな訳で、どの作品もそれぞれハッピーエンドで良かったんだけど、ちょっとだけ残念な読書となってしまいました。作品の順番って大事なんだなーと実感しました。



・at Home
・日曜日のヤドカリ
・リバイバル
・共犯者たち


(2010.01.03読了)



at Home
角川書店(角川グループパブリッシング)
本多 孝好

Amazonアソシエイト by at Home の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


この記事へのコメント

べる
2011年01月17日 07:42
私はこれ、すごく好きでした。それぞれちょっと歪な家族だけど、ちゃんと心で繋がってるなって思えるところが良かったです。全体的に伊坂さんっぽい雰囲気だなぁと思って読んでいたのですが、先日伊坂さんのエッセイを読んでいたら昔から本多さんの作品がすごく好きだったようで、伊坂さんが本多さんの影響を受けていた(つまり逆だった)ことがわかり、認識を改めさせられました。
すずな
2011年01月18日 12:42
>べるさん
ちょっと変わった家族だけど、ちゃんと心で繋がってるところが良かったですよね。ジーンとしました。
伊坂さんは本多さんの影響を受けられたんですねぇ。そう聞いたら、本多作品をもっと読みたくなりました!)ゲンキンな私(笑)伊坂さんのエッセイは図書館の予約待ちなんですよー。読むのが楽しみになってきました。
yori
2011年08月02日 22:43
すずなさん こんばんは
本多さんの欠点は、印象が薄いこと、とよく言われます。
しかし私はそれが欠点とは思えません。
印象が薄いのも一つの作風と捉えるべきだと覆います。
すずな
2011年08月03日 12:58
>yoriさん
なるほど、そうですね。それも作風のひとつと捉えれるという考えには頷けます。
それが本多さんの魅力と考えて…他著書に挑戦してみます!
yori
2011年08月03日 23:46
すずなさん こんばんは
もしかしたらTBかぶってるかも・・・
ごめんなさい、被っていたら一本は削除して下さい!
すずな
2011年08月04日 12:31
>yoriさん
スパム扱いになってました~^^;
削除しておいたので大丈夫です!わざわざコメントありがとうございます。

この記事へのトラックバック

  • 本多孝好/「at Home」/角川書店刊

    Excerpt: 本多孝好さんの「at Home」。 親子それぞれに特殊な職業につきながらも強い繋がりをもった家族、距離を置きながら同士のような 関係に置かれた義理の父娘、一度家庭を壊し人生を放棄しか.. Weblog: ミステリ読書録 racked: 2011-01-17 07:37
  • 守るべきもの

    Excerpt: あったかい、っていいな、と思う。 優しさとは少し違う、 強さともちょっと違う。 あったかい、っていいな、と思う。 そんな包容力が自分にもあればいいな、 と思う。 本多孝 ... Weblog: 活字の砂漠で溺れたい racked: 2011-08-02 22:36
  • いびつな家族

    Excerpt: 小説「at Home」を読みました。 著者は 本多 孝好 家族をテーマにした4つの短編 家族とはいえ、ストレートな家族モノではなく いびつな、普通とは違う家族たち どの編もいい話 絆だったり、.. Weblog: 笑う学生の生活 racked: 2012-03-25 23:18