楊令伝(十四)星歳の章(北方謙三)

いよいよ、この巻を含めてあと2巻で完結なんだなぁ・・・。そんなことをしみじみと思わせる14巻でした。

13巻の最後で梁山泊を出奔した李英がどうなるのか、すごーく気になってたんですよね。そうか、そうきたかー!な展開。多少はビックリしつつ、「うんうん。やっぱり彼も漢だったんだよな。」なんてことを思ったのでした。彼の今後も見てみたかったなぁと、ちょっと残念ではあったけど、あの最期で良かったんだろうと思えました。

そして、戴宗や童猛などなどもこの世を去っていく。淋しく思いつつ、彼ららしい最期が描かれていて、ちょっと安堵したりもして。水滸伝からもう何人を見送ってきたんだろう・・・とか、こうやって世代交代を繰り返していくんだよね・・・とか、まぁ、いろいろとなんだかしんみりと感慨に耽ってしまったりもしました。まぁ、特にこの楊令伝に入ってからは世代交代も多かったりもして、しんみりすることも多くなってきてたんですが、この巻は”ラスト2巻”というのが気持ち的にもあったのか、余計にそんなことを感じた巻でもあったような気がします。個人的には史進に毎回、ハラハラさせられてるんですが、彼はまぁ~しぶとい(笑)水滸伝の最初の巻から登場してることもあって、思い入れのある人物なんですよね。なので、どうかこのまま・・・と願わずにはいられません。楊令との会話があったりもして、ちょっとホッとしつつ、でも、こういうことがあった後は、悲しい最期が待ってたりもするのでねぇ・・・。

そうそう。南宋の皇太子の出生の秘密が梁山泊にもバレました。それが、今後の展開にどう関わっていくのか、実はかなり楽しみっていうかね、すごーーく関心があります。とはいえ、あと1巻で終わりなんですよね。そこまでを描ききれてるのか、ちょっと不安もなくはないんですが・・・。史実を知らないので、今後の展開が全く読めないんですよね~。どうなるんでしょうね。気になります。

そして、楊令が目指す国の形。私にもようやく見えてきたような、そんな気がします。・・・って、次巻で終わっちゃうんだけど(苦笑)宋江から楊令へと引き継がれた「替天行道」。最終巻で、それがどういう形となって描かれるのか。楽しみでもあり、寂しくもあり。でも、やっぱり最終巻を楽しみに待ちたいと思います。




(2010.10.01読了)




楊令伝 14 星歳の章
集英社
北方 謙三

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