ある閉ざされた雪の山荘で(東野圭吾)

先日読んだ「蒼林堂古書店へようこそ」(乾くるみ)の中で本書が紹介されていて、思わず惹かれてしまったので読んでみました。

タイトルにはなっているけれど、実際に雪に閉ざされた山荘が舞台ではない。劇団のオーディションに合格した男女7名が、舞台稽古の為に集められたペンション。そこで「雪に閉じ込められた」という設定で暮らすようにという指示。指示通りに暮らし始めた7人だったが、一人、また一人と殺され消えていく。これは、稽古なのか、それとも本当の殺人事件なのか・・・。

ちょっとネタバレ気味です。未読の方はご注意を。


うん、面白かった!

人が消えていくのは本当に稽古なのか、実は殺人事件なのかという、かなり緊迫した状況にドキドキバクバクでした。どっちらとも取れる状況に、あれこれ予想というか想像するという、推理小説の醍醐味をとーっても楽しませてもらった、そんな気分です。久しぶりに正統派というか、古典的な推理小説を読んだなぁ~って気持ちになった。その昔、ホームズにのめり込んでいた頃の気持ちを思い出されて、すっごくワクワクしました。

途中で挟まれる役者の一人である「久我和幸の独白」は、一体、どういう意味があるのか。それをアレコレ邪推というかね、想像するのも楽しかった。それが、あんな真相があったとは・・・。犯人は予想通りだったんですが、動機とかね、「そっちかー!」でして。で、久我の独白は普通に独白で、それ以外の部分が「そういうことだったのかっ!」だったんですよね。ヤラレタ;;;って気分でした。

何気なく発せられた言動から殺意を覚える。改めて言葉の恐さを感じられるお話でもありました。怖いよねー。

構成、展開、トリック、動機。それらが上手く絡み合って、思いっきり興奮させられたような気がします。久しぶりにこういう「推理小説」を読んだような気がします。やっぱり、こういうのは好きだなーっ!と、そんなことを思いました。積読本の山を頑張って取り崩して、久しぶりにこういう古典的なものを貪り読みたいなーと新たな欲望がふつふつと湧いてきました。・・・がんばろ。




(2010.10.24読了)






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この記事へのコメント

苗坊
2012年08月28日 19:18
過去記事に失礼いたします。
同じ理由でこの本を読みました^^
面白かったです~
舞台が閉ざされても雪でもないというのが気になっていましたが、なるほどこういう事でしたか。
トリックは全く気付かず、東野さん流石だなと思います。初期のころの作品ですよね。
ちょいちょい過去の東野作品も読んでいるのですが、もう凄いの一言です。
すずな
2012年08月29日 13:30
>苗坊さん
いえいえ、いつもありがとうございますm(__)m

読んだ理由が一緒なんですね~。
さすが東野さん!と思える作品でしたね。面白くって夢中で読んでしまいました。
私も過去作品も色々、読んでみたいと思いつつ、新刊を消化するのに必死です^^;

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