ちゃんちゃら(朝井まかて)

デビュー作「実さえ花さえ」を読んでから、新作がとっても楽しみで!首を長ぁーーくして待っていました。待ってるからなのか、これがなかなか出なくってねぇ;;;焦れ焦れしてましたよ!発売予定に朝井さんの名前を見つけた時の嬉しさといったら!無事に新作を読めてとっても嬉しい。

待ちに待った新作。待った甲斐がありました!とっても面白かった。一気に読了。

江戸の庭師一家「植辰」を中心に、職人の庭に込める想いや職人としての矜持、そして、人々の関わりが繊細な文章で紡がれる。

デビュー作でも感嘆したんですが、その描写の見事さはこの作品でも健在。江戸時代の庭の様子なんて見たこともない私ですが、文章を読んでると、庭の木々、草花、どっしりと置かれた岩、その間を流れる水、そして匂いまでが目の前にすーっと広がっていくようでした。それらを愛でる楽しみまで味わえたような、そんな気分になれました。・・・というと、ちょっと大袈裟かもしれませんが(笑)でも、そのくらい繊細で素敵な文章でした。

庭師達の心意気やその暮らし振りを感じつつ、孤児から庭師一家に拾われたチャラと百合の二人がどうなっていくのかも、気になって気になって・・・。途中、予想外の展開にモヤモヤを感じたり、やきもきしたり、切なさに涙腺を緩ませたり、最後はまさか!と驚いたり。本当にラストまで気の抜けない二人でした。

そうそう!庭師一家が巻き込まれた事件でもまさかの展開でして。ただの人情物というのではなく、ミステリ色も感じるようなストーリーにはとってもドキドキさせられたし、そうきたか!な展開には唸らされました。まぁ、予想外の展開にはワクワクしたものの、それは、とっても悲しい、寂しいものでもありまして。植辰の人々の胸中を思うと、こちらまで胸が締め付けられるような心持ちになりました。

それでも、最後はなんとか笑顔になれるラストで、ホッと胸を撫で下ろしました。人々の優しさが胸に沁みる良いお話でした。

新刊を読み終わったばっかりなのに、もう次作が待ち遠しくってなりません(笑)



(2010.10.16読了)





ちゃんちゃら
講談社
朝井 まかて

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この記事へのコメント

2013年07月21日 22:19
すずなさん、こんばんは(^^)。
面白かったですねぇ!
後半はサスペンス要素も加わりましたが、ほっとするラストを迎えられてよかったですね、ホント。
すずなさんに朝井さんのことを教えて頂けて、ホントに良かったです。次々読んで行くのは難しいと思うんですが、1作ずつゆっくり読んでいきたいと思います♪
すずな
2013年07月24日 12:42
>水無月・Rさん
気に入っていただけたようで、とても嬉しいです~♪
この作品は本当に面白かったですよね。後半はサスペンス要素も加わってドキドキもしましたが、ホッとするラストで良かったですね。

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  • 『ちゃんちゃら』/朝井まかて ◎

    Excerpt: 面白かった~!朝井まかてさんの前作『花競べ ~向嶋なずな屋繁盛期~』も面白かったんだけど、本作『ちゃんちゃら』は更に勢いを加えて来て、江戸っ子たちのべらんめえや心意気がとても心地よかったです。 Weblog: 蒼のほとりで書に溺れ。 racked: 2013-07-21 22:03
  • 「ちゃんちゃら」/朝井まかて

    Excerpt: 「ちゃんちゃら」/朝井まかて(講談社) フーテンの小寅こと(笑)ちゃらを拾って庭師に育てて悔いれた植辰の親方・辰蔵。辰蔵の一人娘で男所帯を切り回すお百合に、腕の良い福助、風来坊のようだが石組.. Weblog: 京の昼寝~♪ racked: 2014-07-09 21:52