コンビニたそがれ堂 星に願いを(村山早紀)

「コンビニたそがれ堂」シリーズ3作目。

風早の街の赤い鳥居が立ち並ぶ所。銀色の髪に金色の瞳のお兄さんがレジで微笑む「コンビニたそがれ堂」。そこは欲しいものが何でも売っている不思議なコンビニ。

またまた泣かされました。もうね、このシリーズを読むにはティッシュが必需品です。てか、涙腺の弱い私は・・・タオルが必要かもしれませーん(笑)

この3作目はこれまでの2冊と違って、ちょっと長めのお話が3編。それぞれ毛色の違うお話ではあるものの、どのお話もつい涙腺を緩ませるものばかり。そして、切ないお話であっても、最後は温かく優しい気持ちになれる、そんなお話。疲れたな~、ちょっとほっこりしたいな~という時に読みたい作品です。


・星に願いを
小学六年生の女の子が、遠くに引っ越してしまうお隣のお兄ちゃんの為にお弁当を作るという、ちょっと切ない初恋の物語。お弁当箱と万年筆の「つくも神」達がいいですね~。ラストに女の子じゃなくって、別な二人も描かれているのが嬉しい。どうか素敵な未来が待っていますように・・・そう願わずにはいられません。

・喫茶店のコスモス
50年続いた喫茶店店主が主人公。これはねぇ・・・たまりませんね。途中から真相が分かってしまって、ますます切なさというかね、どうにも出来ないもどかしさが・・・もう、たまりません。一面に咲き誇るコスモス畑を思い浮かべつつ、最後は涙ぐみながらも微笑めるのは良かったというかなんというか・・・。でも、良いご夫婦だったんだなぁと心から思えて、優しい気持ちになれました。 

・本物の変身ベルト
失恋したてのお兄さんのお話。「ヒラタマン」に会いたい。そう思うと、「ヒーローがどうして急いでその場を立ち去るのか」という新しい見解まで思い出しちゃって、ぷぷぷぷぷ。と、思わず笑ってしまいますけどね。このお話を読みながら、自分自身のことを考えてしまいました。特にこの1年半くらいのこと。いろいろあって、結構シンドイとか、投げ出しちゃいたいとか、うだうだぶちぶちもんもんとしたけれど、まぁなんとかやってこれた。シンドイことばっかりじゃなくって、楽しい事もそれなりにあったよなぁ・・・とかね。このお兄さんのつぶやきを読みながら、まぁ、ちょっとグッときたりもしました。とはいえ、お兄さんのように「この世界で生きていくってことが、俺は好きだ」(p233)とは言いきれない自分がいますが(笑)でも、ちょっとは好きだし、だから、なんとか頑張ろう。そんな気持ちになれました。




・星に願いを
・喫茶店のコスモス
・本物の変身ベルト



(2010.09.24読了)






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この記事へのコメント

2010年09月28日 16:01
購入を見送っていたけど、これも読みたいなぁ。
おでんが美味しい気温になってきましたね、そういえば。
すずな
2010年09月29日 12:29
>香桑ちゃん
今回も良い感じだったよー。機会があったらどーぞ。
おでんっ!うわーなんか食べたくなってきた(笑)

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