さんだらぼっち 髪結い伊三次捕物余話(宇江佐真理)

シリーズ4作目。
家を焼かれ、伊三次の家に転がり込んだお文。裏長屋暮らしを始めたお文だったが・・・。

今作も安定した面白さ、という感じかな。伊三次とお文が夫婦になって、新しい生活が始まったということで、お文の女房ぶりも見られ・・・そこまで見られなかったかな(笑)それでも、「捕物」よりも、伊三次とお文とか不破や直次郎などなど、登場人物達の人間関係の方が気になるシリーズとなっちゃいました。

ようやく伊三次とお文も収まるところに収まってくれて・・・と安心したのも束の間。ある出来事でその長屋に居られなくなってしまったお文。長屋での暮らしは夫婦だけではなく、ご近所さんたちと良好な関係を築くのも大切なんですよね。堪えなきゃいけないこともあるし、見てみぬ振りをしなきゃいけないこともある。でも、今回のお文の行動には拍手喝采を送りたくなりました。そうでなきゃ!という感じです。私からしたら、そこでみんなの賛同を得るのはお文だと思うんですが、長屋の暮らしを送る人々にとってはそうではない。たしかに、お文の取った行動は思い切りがよすぎて、ちょっと”やりすぎ”かな、と思わないでもないんですが・・・。でも、そこで気づいてしまったお文の「ここは自分の居場所ではなかった」という思いの方が胸に痛い。

一人家を出たお文。伊三次とはどうなるのーっ!?と思ったんですが、さすがの伊三次の行動に胸を撫で下ろしました。二人の本当の意味での新生活。子供も授かったようだし、どうなるのか先が気になります~。こうやって、読むのを止められないシリーズとなっちゃうんでしょうねぇ(笑)

そうそう!今作で気になるといえば、直次郎ですよ。なんだか、とっても悲しいラストだったんですが・・・。この後、どうなるんでしょうね。このまま消えてしまうんでしょうか。いつの日か、恋が叶って、伊三次と笑い合える姿を見たいなぁ・・・と思ってしまうのは読者のワガママでしょうか。この先も長く続いてるシリーズなので、いつかまた直次郎と再会できることを祈ってます。。。

さ、次巻では、伊三次とお文が”親”になるようです。楽しみです~。





・鬼の通る道
・爪紅
・さんだらぼっち
・ほがらほがらと照る陽射し
・時雨てよ



(2010.08.19読了)




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