竜の涙 ばんざい屋の夜(柴田よしき)

「ふたたびの虹」に続くシリーズ2作目。連作短編集。

東京丸の内の雑居ビルの中にある「ばんざい屋」を舞台に、女将と客との交流を描いた物語。1作目の「ふたたびの虹」から、続編が出ないのかーっ!?と心待ちにしていたので、こうやって2作目を手に出来たのは嬉しい!・・・でも、1作目が出たのが随分と前のことなので、内容がうろ覚えでして・・・;;;ちょっと不安を抱えながらの読書となりました。

杞憂。もうね、前作以上に(いや、うろ覚えなんだけど;;;)良かったです!女将と心にちょっと疵を持った客との交流。その客がですね、頑張っている女性達が多かったので、ついつい感情移入しちゃった部分もあったりして、かなり胸に迫ってくるものがありました。切ないながらも、温かくてホロリとさせられる。まさに私のツボ!(笑)涙腺をうるうると潤ませながらの読書となりました。

ただね、良かったんだけど、前作ではもう少しミステリ色が強かったような気がしてて、そういう所はちょっとあれ?って感じだったかな。今作はミステリ色っていうのは、ほとんど無かったような。あ、だからと言って、面白さ半減ってことではありません。とっても楽しませてもらいました。

女将と客との交流も良かったんですが、出てくる季節の料理も美味しそうで!・・・最近、こういう作品を読むことが多いような気もしないでもないんだけど(笑)もうね、読みながら「うわー、私も食べたーい!」と何度、思ったことか!特に食べたかったのが、「霧のおりてゆくところ」で登場した黒豆で作ったデザートでした。チーズケーキのような和菓子。うわぁぁぁ、思い出しただけで口の中に唾液が・・・(笑)

残念ながら、丸の内の「おばんざい屋」は閉店。いつか、どこか別の場所で「おばんざい屋」に会えることを願っています。。。



・竜の涙
・霧のおりてゆくところ
・気の弱い脅迫者
・届かなかったもの
・氷雨と大根
・お願いクッキー



(2010.07.06読了)




竜の涙 ばんざい屋の夜
祥伝社
柴田 よしき

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