ザ・万遊記(万城目学)

ザ・万歩計」に続く2冊目のエッセイ集。

いや~~~~「ザ・万歩計」でも笑わせてもらったけど、今回もたーーっくさん笑わせてもらいました。最初の方は、仕事で行った銀行の待ち時間で読んでしまったので、笑いを堪えるのに必死でした。ある意味、とってもキケンな読書でありました。

いろんな雑誌に掲載されたエッセイ達ということで、色んなテーマに沿って書かれた文章がちりばめられている。特にお気に入りだったのは、「万太郎がゆく、湯冶と観戦」ですね、やっぱり。1回目は草津。温泉でのんびりした次の日にサッカー観戦に行き、せっかく温めた腰を長時間の寒空の下での観戦で逆に固まらせてしまったという顛末。どう考えても、逆のスケジュールで行くべきでしたね~(笑)そして2回目。・・・に行こうとしたら、フットサルでアキレス腱を切ってしまい湯冶&観戦記は中止。しょうがないので、アキレス腱を切ったお話でのりきることに。・・・うわー大変だったんだろうなぁと同情しつつ、ついつい笑ってしまったのは万城目さんの人徳のなせるワザでしょう(笑)それにしても、企画が始まったばかりでの負傷&長期療養なんて、本人もだけど編集部の方々も慌てたことでしょうね。想像すると・・・・やっぱり、笑ってしまうのは何故?(笑)

あ、そうそう!「小公女」には私も激しく同意でした。原作は「愛読書は何?」と聞かれた時、真っ先に上げるくらい大好きな作品なんですよね。で、原作とは違ったアニメのラスト。まさに「えぇーーーっ!?」でしたよ。あれはちょっとないですよねぇ。私が愛読している岩波少年文庫(吉田勝江訳)では、「わたくしが、ごいっしょに帰ろうとしないわけを、先生はごぞんじだと思います。よくごぞんじのはずです。」と言い放っているセーラがアニメでは・・・。なので、「この恨み、墓場まで持っていく」という万城目さんの気持ちはよーーくわかります(笑)

他にもドラマ化になった「鹿男あをによし」の打ち上げの話、本屋大賞授賞式の話、「カウンターの三賢人」などに笑わされ、「11月を11度」には面白そう!私だったらどうなるかな~と想像し、「語ること、失うこと」では言葉を職業とする万城目さんのキモチをちょっと垣間見たような気分になりました。


エッセイって普段はあんまり読まないんだけど、これからもたまには読んでみようと思うくらい、楽しめた1冊でした。


(2010.07.05読了)



ザ・万遊記
集英社
万城目 学

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この記事へのコメント

苗坊
2010年07月10日 09:49
こんにちは^^
面白かったですよね~
私もエッセイってあまり読まないんですが、しをんさんと万城目さんの作品は読もうと思うんですよね。
面白くて^^
私も「ぷっ」って笑いながら読みました。
「小公女」って、原作とアニメの内容が違うんですね~
私は、へーそうなんだ~くらいな感じで読みましたが^^;
好きな人ならがっかりかもですね。
いろんな作家さんとの話も面白かったです。
またエッセイを出して欲しいなぁと思います。
すずな
2010年07月12日 12:50
>苗坊さん
笑いっぱなしでしたね~♪
「小公女」はアニメと原作ではラストが違ってるんですよー;;;万城目さんと一緒で衝撃を受けたので、あの文章にはすっごく共感しました(笑)
小説もですが、エッセイも楽しみですね♪
2010年07月13日 01:38
コメント、遅くなりました。TBを送りつけただけにしていてすみません。
「小公女」のアニメは観ていなかったのですが、私は本が大好きだったから、あの爽快なラストを変えるのは反対です~。
きちんとした逆転劇が起きるからこそ気持ちいいのに~~。

サッカーの話はワールドカップ直前に読んだのでタイムリーでした。
試合におけるブーイングについて、教えられるところが多かったです。

真面目なところと笑わせてくれるところの緩急の使いわけが見事なエッセイ集でした。
すずな
2010年07月15日 12:20
>香桑ちゃーん!
あらま。そんなの気にしないで~!私だって忙しさに紛れてコメントつけないままの記事も多数あるんだし^^;

「小公女」は本当にその通りだよね~!アニメでは「あれ?」と拍子抜けしちゃいました。
サッカーの話はタイムリーだったんだね。私は日本が負けて熱が冷めた頃だった(笑)
メリハリの利いた楽しいエッセイだったね♪

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