ぼくのメジャースプーン(辻村深月)

やっと読めた・・・。
名前探しの放課後」を読んだ時から、この作品が読みたくて、読みたくて・・・。でも、発表順に読まないと、また、味わえる筈だった興奮を味わい損ねそうで・・・。ということで、1年かけてようやくこの作品に辿り着きました。


・・・言葉が出てこない。いや、言いたいことはいっぱいあるの。でも、いっぱいありすぎて何から書いていいやら、って感じ。上手く文章になるのかどうか、ちょっと不安ですが(って、いつも上手い文章は書けてないんだけど;;;)とにかく、思いつくまま言葉を連ねてみます。。。


あ。のっけからネタバレしてます。未読の方はご注意願います!!



容赦ないなー!というのが最初の印象。小学校で飼っていたうさぎが殺され、それをふみちゃんが目撃しちゃった場面。もうね、描写が細かすぎて吐き気すら覚える。吐き気を感じながらも、溢れる涙は止められないって感じですよ。ふみちゃんが校庭から職員室に駆け込む。その姿を想像すると・・・ね。タマラナイ。そんな言葉以外、上手い言葉が見つからない。心臓ぎゅぅぅぅっとか、鳥肌ぞわぞわとか、私がよく使う言葉なんだけど、そんな言葉じゃ全然足りないよー!って叫びたいくらい。著者の「目を逸らさせない」そんな意志すら感じる気がする場面でした。本当にタマラナイ。

ショックのあまりこころを閉ざしたふみちゃんをみた「ぼく」が決めた犯人への復讐。「子どもたちは夜と遊ぶ」に登場した秋先生の元へと通う1週間。「ぼく」と一緒に私も考えてしまう。悩む。怒る。迷う。戸惑う。そして、悩む。あの犯人に対してどんな罰が有効なのか。どう償わせるのがいいのか。一人一人の価値観が違うのはもちろんなんだけど、あの犯人の価値観を本当に理解するのは難しい。

そして「ぼく」が選んだ罰とは・・・。

いや~~~「ぼく」の選択には本当にびっくりでした。秋先生に伝えた言葉とは違うんだろうな、とは思ってたけど、まさかそんな言葉だとは・・・。正直、小学生がそこまで・・・?とも思わないでもないけれど、小学生だからって甘く見ちゃいけない、そう思える自分もいたりして。びっくりもしたけど、「ぼく」の選択に涙腺決壊・・・。そのまま、最後のふみちゃんと秋先生の会話まで溢れる涙を止められませんでした。

いや~~「そう簡単には泣かない」と思ってたんだけど、今回もまんまとヤラレちゃいましたね;;;でも、私にとって、こういう風に素直に感情を爆発させることが出来るというのも、読書の楽しみのひとつ。これからも大声で笑って、べそべそ泣きながら、いろんな読書が出来ればいいな、とそんなことを思ったのでした。

あれ、なんかすんごいクサイことを言ってるような気もするけど(苦笑)

あ、そうそう!「子どもたちは~」で書かれなかった、真紀ちゃんの彼氏に囁いた秋先生の言葉。それがここで明らかにされましたね~!すっごい気になってたので、ちょっとスッキリ。それにしても、その言葉もだけど、秋先生の選ぶ言葉って本当に容赦がない。その”強さ”がちょっと羨ましかったりもしました。


それにしても、いつも予想を軽~く裏切られますねぇ。そして、その裏切られた衝撃度が半端ない。ホントすごいよ、辻村さん。


・・・ちょっと迷ってたんだけど、やっぱり「名前探しの放課後」も再読しよう。


(2010.06.28読了)





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この記事へのコメント

べる
2010年07月07日 07:09
やっぱり号泣でしたか(だと思った(笑))。子供が経験するには本当に辛すぎるお話でしたね。健気で献身的な「ぼく」の言動になんど心を揺さぶられたことか。ふみちゃんのパン屋さんのエピソードが大好きでした。これを読んでから『名前探し~』を読んだ時の感動といったら!でも、読んでない人にはちょっと不親切かな、と思いましたけどね^^;
すずな
2010年07月07日 12:44
>べるさん
予想通り号泣でした~(笑)
本当に子供にこんな試練を…と絶句しちゃうくらい辛すぎるお話でした。そして、「ぼく」のけなげさにヤラレまくりでした。
あ、私もパン屋さんのエピソードは好きでした。と同時に、自分を省みちゃったりもしました^^;
「名前探し~」を読んだ時には、正直そこまで思わなかったんですけど、この作品を読んだ後だと先に読んだことをとーっても後悔;;;悔しいので再読します(笑)

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  • 辻村深月/「ぼくのメジャースプーン」/講談社ノベルス刊

    Excerpt: 辻村深月さんの「ぼくのメジャースプーン」。 ぼくのおさななじみのふみちゃんを変えてしまったあの事件。あの時からふみちゃんの 目は何も映さないしふみちゃんの口は何も語らない。ふみちゃんをあんな風.. Weblog: ミステリ読書録 racked: 2010-07-07 07:04