さらば深川 髪結い伊三次捕物余話(宇江佐真理)

髪結い伊三次シリーズ3作目。連作短編集。

前作でどうなることかとヤキモキした伊三次とお文は無事に元のさやに収まりましたが、まだ収まってない二人がいました。伊三次と不破。・・・すっかり忘れてた(笑)っていうか、収まったと思ってたんだよねぇ。なので、読みながら「あ。ここはまだだったのか!」と意外というか、なんというか・・・。

伊三次もなかなか頑固ねぇと、半ば呆れながら読み進めました。まぁ、拗ねちゃいたい気持ちも分からないでもないけど(笑)、私としてはスッカリ終わった気でいたので「あれ?」って感じでして。気持ちは分かるけど、そろそろいいんじゃないのー?と、伊三次に突っ込みながらの読書となりました。そんな訳で、1章目の「因果堀」では増蔵の意外な過去と行動にビックリしつつ、それよりも伊三次と不破がやっと元のさやに収まってくれてホッとしたのでした。

著者もあとがきで書いてますが、今回の作品の中で異色だったのが「護持院ヶ原」。え?こんなお話も書くんだ?と意外でした。意外というかねぇ、この章だけが浮いていたような、そんな印象です。たしかに、シリーズが長くなればなるほどマンネリ化もおきるんだろうけど、この章だけが浮きすぎていて、私的にはどうかな~と思わずにはいられなかったです。ま、でも「捕物余話」という意味では、思いっきり「捕物」だったということで、面白かったとは思いますけどね。

そして、伊勢屋の嫉妬から起きた事件によって、伊三次とお文の二人の関係にも変化が・・・。もうすこし、二人にはやきもきさせられるのかと思っていたけど、そうでもなかったようで。次作からの展開が楽しみなような、残念なような。・・・って、これってまたしても読者のワガママ全開のような気もしますが(笑)



・因果堀
・ただ遠い空
・竹とんぼ、ひらりと飛べ
・護持院ヶ原
・さらば深川


(2010.07.21読了)






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