さくら色 オカンの嫁入り(咲乃月音)

第3回「日本ラブストーリー大賞」ニフティ/ココログ賞受賞作品。

職場の貸本ルートから回ってきたまま積読本の山の中に埋もれていました;;;図書館が蔵書整理期間に入った、この機会を逃しちゃいかん!と、ようやく山の中から引っ張り出した次第。いや~もうちょっと早く読めばよかった・・・と、いつも後悔してるような気もしますが(笑)

全編、関西弁で書かれた作品。九州の片田舎に住んでる私としては、馴染みのない関西弁の語り口に、最初はすっごく戸惑ってしまって・・・。うわーどうしよう;;;って感じだったんですが、読み進んでいくうちにだんだんと慣れてきて、その関西弁が心地よく、なんだかふんわり包み込まれるような、そんな気持ちになれました。語り口だけではなく、内容もそういう優しいものだったのも良かったんだろうと思うんだけど・・・。

母子家庭で育った月子。看護師の母、陽子。二人の関係や、酔っ払った母が拾ってきて「結婚する!」と宣言した「捨て男」や、大家さんであるサク婆など、周囲の人がホント良い人たちで、読みながら優しく幸せな気持ちになれました。

ただ、展開が読めたのはちょっとねー;;;って感じだったかな。まぁ、そういう展開になるよーと著者が開示してた部分ってのはあったんだけど。なので、そういう部分では感情を揺さぶられることはなく、ベタな展開に「それはどうよ?」と思わずにはいられない部分もあったのは事実。その代わりと言っちゃなんだけど、捨て男の過去には号泣。何かあるとは思ってなかったけど、そんな過去だったとは・・・。

優しい作品ではあるんだけど、捨て男の過去はもちろん、月子が家にいる事情というのも、なかなか辛くハードなもので。このお話のメインであろうお話よりも、そっちの方がインパクトが強かったかな・・・と思った。まぁ、私的には、メインでなくてもそっちで心を揺さぶられたので良し、って感じですが(笑)

心に沁みる作品でした。実はかなり涙腺を刺激された作品でもありました。




(2010.06.07読了)




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