なでしこ御用帖(宇江佐真理)

先日読んだ「卵のふわふわ」が良かったので、早速他の本も・・・と図書館で物色。しかーし!この作家さんってば、すでに凄い冊数の作品を発表されてるらしく、棚にずらりと並んだ作品のどれを手に取ればいいのやら・・・とかなり悩みました。とりあえず、新し目のやつを1冊ということで、この作品に。

この著者は時代小説専門なのかな。棚に並んでいた作品は、タイトルや装丁からしてどれも舞台は江戸時代のような・・・。

斬られ権佐と言われた男を祖父に持つ、十七のお紺が出会った・・・というか、自ら首を突っ込んだ(笑)事件の数々。娘捕り物帳って感じ。

読み終わってから気づいたんですが、作中に頻繁に出てくる亡き祖父の斬られ権佐。彼を主人公にした物語があったようです;;;それもタイトルがまんま「斬られ権佐」だって(笑)なんてこと!「またかぁーっ;;;」って感じですよ。最近、シリーズ物って訳ではないんだけど、「その後のお話」ってのに当たることが多いんですよね~。もちろん、これもその「斬られ権佐」を読んでなくても十分に楽しめたんですけどね。先に読んでれば、また違った楽しみ方が出来たのにな~と思うと、ちょっと悔しい。

・・・と、愚痴はこのくらいで(笑)

お紺の捕物を縦糸とすれば、横糸はお紺の縁談と季節を彩る草花。お紺の周囲で巻き起こる(首を突っ込む?)騒動では、軽めのミステリとスリルと人情を味わい、それと平行するように季節の移ろいを感じ、縁談話から始まる恋愛模様のあれこれではちょっと切なさも感じたり・・・。ドキドキハラハラウルウルと、ある意味、盛り沢山の1冊でした。

ということで、面白かったのは面白かったけど、最初に読んだ「卵のふわふわ」ほどのインパクトはなかったかな~。ちょっと物足りなかったってのが正直なところ。

次は人気のあるらしい「髪結い伊三次捕物余話」シリーズと「斬られ権佐」を読んでみようと思います。


・八丁堀のなでしこ
・養生所の桜草
・路地のあざさい
・吾亦紅さみし
・寒夜のつわぶき
・花咲き小町


(2010.06.05読了)


なでしこ御用帖
集英社
宇江佐 真理

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