愚者のエンドロール(米澤穂信)

氷菓」に続く古典部シリーズ2作目。

うーん、可もなく不可もなくってとこでしょうか。

米澤作品といえば、”すっごく後味が悪い”というのが私のイメージなんですが、今回はそれは全くないんですよね~。逆に、うはっ!と笑って終わりって感じでして。もちろん、後味は良いに越した事はないんですけど、この作品はそのお陰でなんだかインパクトが弱いっていうか・・・。って、これって完全に読者のワガママですね;;;

文化祭の為に製作していたとあるクラスの自主映画。殺人事件が起こるまでしか脚本が出来ず、途中で挫折してしまったミステリ。その続きを推理するよう頼まれた古典部の面々は・・・。

殺人事件のトリックと犯人探し。製作関係者の話を聞いて、古典部が結末を推理するという構成。古典部のみんなと一緒に、読んでる私もあ~でもない、こ~でもないと真相探しの面白さを味わえました。ホームズが出てくるあたりも、推理小説はホームズから入った私にとってはかなりツボでした。そういう部分でもちょっとテンションが上がったり。でも、殆どは小学生の頃に読んだからか、よく覚えてない作品もありまして、再読したくなっちゃったのにはちょっと困ったけどね(笑)

無事に解決!と思ったところで、さらなるどんでん返し。すんなり終わらないところも面白かった。おまけに、裏で糸を引いてたのが彼女とは・・・。「ホーターロー、がんばれよー。」なんて、ついつい呟きたくなってしまいます(笑)

と、いろいろと楽しめたのはホントなんですが、今まで読んだ作品と比べるとなんだかアッサリというかね、そんな印象でして。最初にも書きましたが、米澤作品といえば、”黒い”とか”読後感最悪”というイメージがあったので、なんだか物足りないような、そんな気持ちになっちゃいました。いや~後味が悪ければ「悪すぎでちょっと・・・;;;」となんてことを言ってるクセに、読後感が良ければ良いでこんなことを言う私って、か~な~り~のワガママだと思うんですけどね。思うんですけど・・・でも、これが正直な感想なんですよね;;;




(2010.06.27読了)





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この記事へのコメント

べる
2010年07月01日 07:38
私も前作よりはよくなったかな、って印象でした。可もなく不可もなく、全くそんな感じですね~^^;
実はこのシリーズ三作目から読んじゃったんですよ、私。なぜか三作目から単行本発売になりまして・・・。失敗した~って思いました^^;
ラストの黒幕に脱力させられました。ガンバレ、ホータローって感じですよね(苦笑)。
すずな
2010年07月02日 12:53
>べるさん
一作目に比べるとインパクト弱かったですね。実は、三作目を読もうかどうか迷ってるんですが^^;でも、せっかくのシリーズ物ですしね…。
ラストの黒幕には脱力でしたね~(笑)

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  • 米澤穂信/「愚者のエンドロール」/角川文庫刊

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