プシュケの涙(柴村仁)

うわー。これ、思った以上に良かった!

現在、私のイチオシ作家さんである有川浩さんが、この作品の帯の文章を書いてらっしゃるという事で、前々から興味はあったんですよね。あったんですが、なかなか手に取るところまではいかず・・・。そんな時に、タイミングよく職場の貸本ルートから回ってきました!ありがたや、ありがたや。

最初はね、ちょっと文章に馴染めなくって、ちょっと戸惑ったりもしたんです。でも!読み進めていくと、だんだんと気にならなくなっていきました。途中からは、もうね、一気読みって感じでして。結構、夢中になって読みました。

夏休みの補習授業中、校舎の4階から飛び降り自殺した少女。その姿を窓から目撃してしまった榎戸川は、その少女の死の真相をさぐる由良に付きまとわれるようになり・・・。

二部構成になっていて、一部はミステリ、二部は青春小説って感じかな。

一部はね、もう、「うわ、そうきたかー!」な展開でした。最初の印象が、だんだんと変わっていく。え?どういうこと?え!そっちなの!?と、先へ先へ読む手が止められない。少しずつ、少しずつ、緊張感が高まって、ドキドキが大きくなる。そして、真相。榎戸川の心情を思うと、すごく切ない。でも、そこまでしちゃうのもの?とか、ちょっと斜め目線で読んでしまう、とーっくの昔に純粋さをなくしてしまったオトナな私もいたりして(苦笑)てかさ~!織江ってどうよ。なんか、かなりしたたかで、いやぁ~~な感じですなぁ。

一部で「コイツってどうなの?」と思った由良ですが、二部を読むとそういう気持ちは払拭される。ていうか、先が見えてる状態でこの二部って切な過ぎる!最初から最後まで、心臓をぎゅーーーっと鷲掴みにされた状態で読んでしまいました。有川さんの帯の言葉が胸に迫ってきます。ホント堪らない。

堪らないけど、この構成にすっかりヤラレちゃいましたね。これが逆だったら、ここまでこの作品にのめり込まなかったような気がします。

この作品はシリーズ化されていて、2冊の続編?があるようです。・・・どうしよう。ウッカリ買っちゃいそうです;;;



(2010.06.16読了)




プシュケの涙 (メディアワークス文庫)
アスキーメディアワークス
柴村 仁

Amazonアソシエイト by ウェブリブログ商品ポータルで情報を見る


この記事へのコメント

この記事へのトラックバック