はじめまして、本棚荘(紺野キリフキ)

職場の貸本ルートから回ってきた本。
以前、この著者の作品「ツクツク図書館」を読んだ時に、なんとも形容し難い不思議な作品だな~と思ったんですよね。それがずーーーっと印象に残ってたんですが、この作品も同じように、なんというかね、なんとも形容し難い不思議な作品だな~と思いました。・・・なんですかね、この感想。私のボキャブラリーの貧困さを思いっきり露呈しちゃってるような気もしますが(笑)

最後にパタンと本を閉じて、やっぱり、よく分かんないなーと思った。よく分かんないんだけど、これは好きだなーとも思う。

主人公の「とげ抜き師」が抜いてくれる「とげ」。感覚的には理解出来る。自分の中の「とげ」を探して、あれとかあれとかあれなんかのことだろうなぁ、と思う。でも、それを「これ」という言葉でハッキリとは言い表せないんだよね。そこが、すっごくもどかしい。この作品を理解できたようで、でも、実はよく分かってないんだなーと思い知らされるよう。

よく分からないな、と思いながらも、先を読むのをやめられない。

主人公のとげ抜き師だけじゃなく、登場するのは不思議な人ばかり。「昔は家賃を本で払った」という本棚荘の大家さんに、猫遣いに眠り姫。そして、捨てられたサラリーマン。なに?この人たちってなに?と気になって、ページを繰る手が止まらない。ずんずんと読み進んでしまって、ついつい一気読みしちゃいました。なんだかね、どの人も自分とちょっと重なってしまったりもするんだよね。だから、読みながらちょっと「イタイ。」とも思っちゃったりもして。

上手く言葉に出来ないんだけど、読みながらすごく切ない気持ちになった。そして、心細かった。でも、そんな不安で震えてる心を、優しい布ですっぽりと包んでくれてるような、そんな気分にもなった。

・・・うー、この本の感想ってやっぱり難しい。しつこいようだけど(笑)、いまいちよく分かんないし。

そう思っていたら、巻末の解説?に「謎の全てが解かれるわけではない。」「例えば「とげ」とは何か、という重要なことも明らかにはされていないし、」と書かれてあった。あ、そうなんだ。よく分かんなくてもいいのか。私の理解力の不足かと思っていたけど、そうでもないのかもしれないな、とちょっとホッとしました(笑)


よく分からない。けど、私の中では「好き」に仕分けされる作品。



(2010.06.14読了)





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