深川にゃんにゃん横丁(宇江佐真理)

タイトルとイラストに惹かれて手に取りました。思っていた程、猫ちゃんメインのお話ではなくって、ちょっとガッカリ;;;って部分もあったにはあったけれど、温かくってほっこりできる作品でした。

お江戸深川。必ず数匹の猫を見かける小路「にゃんにゃん横丁」を舞台に、雇われ大家の徳兵衛や長屋に住む店子達との日々を描いた短編連作集。

お江戸の長屋での暮らしを描いた物語ということで、多少のいざこざはあるものの、大きな事件が起こるわけでもない。日々の暮らしの中でのちょっとしたアレコレの中で、人々の人情にほっこりとなり、その優しさについついホロリと涙腺が緩んじゃう。そんなお話6編。

タイトルで期待しちゃったような「猫ちゃんメイン」ではなかったけれど、人々の暮らしの中にさりげなく、それでいてしっかりと存在する猫ちゃん達の姿が描かれていて、そういう意味では期待通りといえるのかもしれません。章扉に描かれている猫ちゃん達の可愛い姿に癒されました(笑)

ラストでは思わず涙。これにはグッときちゃいましたね。哀しいラストではありますが、こういう風に猫ちゃん達に送られるというのは、猫好きとしては羨ましいな~と、ちょっと思ったり。

イラストに親近感というか、見覚えがあるな~と思ったら「しゃばけシリーズ」(畠中恵)で馴染みの柴田ゆうさんでした。読了後に気づいた私は「・・・もっと早く気づけよ!」と、自分で自分に突っ込みをいれてしまった(笑)

ぐいぐいと引きずり込まれるというような作品ではありませんが、ちょっと疲れた時、ほっこりと穏やかな気持ちになれる作品だと思います。読後感がホント良い感じです。



・ちゃん
・恩返し
・菩薩
・雀、蛤になる
・香箱を作る
・そんな仕儀


(2010.06.13読了)



深川にゃんにゃん横丁
新潮社
宇江佐 真理

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