屋上ミサイル(上・下)(山下貴光)

第7回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作。

以前から、読みたいな~と思いつつなかなか機会がなかったんですが、職場の貸本ルートから回ってきました。手元に届いた時は「わーい!」と喜んだものの、そのまま積読本の山の中へ・・・;;;今回、ようやく掘り出すことができました。

ぶっちゃけ、壮大なのかチマチマなのか良く分からない作品でした(笑)まぁ、どっちも混在って思えばいいのかな・・・って感じですかね。

アメリカで大統領誘拐という大事件が勃発してる中、高校の屋上で出会った4人で結成された「屋上部」。彼らは、世界の平和ではなく屋上の平和を守る為、次々と遭遇する事件に立ち向かう・・・。

罰神様騒動、ストーカー事件、殺し屋との遭遇、絵画詐欺に誘拐事件・・・と、屋上部の面々は次から次へと様々な事件と遭遇する。よくもそこまで・・・と呆れちゃうくらい。まぁ、半分は自分たちから首を突っ込んだ事件ではあるんだけどね(笑)で、バラバラだったその事件達が、後半になってパチリパチリとパズルのピースのようにはめ込まれていく。よーく考えると・・・や、考えなくても、だけど(笑)読んでる途中で「・・・これはちょっと;;;」と思うくらいに、偶然が重なりすぎて、あまりにもご都合主義的展開のオンパレードでした。でも、ご都合主義が続きすぎると、それはそれで、これを楽しむ気持ちも生れてくるもんなんですねー。「うはははは。そうきたかー!そこまでするかー!」と突っ込みつつ、「次はどんな偶然が?」と、結構、楽しみながら読むことができました。

ただ、「このミス」大賞って考えると、うーーん;;;と唸らざるをえないというのが正直なところではあります。偶然の連続、ご都合主義全開なんですもん。ミステリとしてはどうなのか・・・。読みながら、「ミステリを読んでいる」という気持ちにはあんまりならなかった作品でしたね。あくまでも、私個人的にはですけど。

あとですね、巻末の解説で書かれていますが、作品の雰囲気、登場人物達の会話や、特に殺し屋のイメージが、思いっきり「伊坂幸太郎さん!」なんですよね~。まぁ、解説者曰く、他作品はまた違ったイメージらしいんですが・・・。でも、この作品に関しては、伊坂作品の二番煎じと言われてもしょうがないな;;;と思っちゃいます。

そうそう!で、結局のところ、大国の大統領誘拐事件と、屋上部が遭遇した事件は全く繋がらない。できるなら、そこにも何らかの繋がりがあれば、もっと面白かったのになーと思いました。ちょっと残念かな。

ミステリとしては「うーーん;;;」と思いますが、ミステリ(「このミス」大賞作)と思わなければ、それなりに楽しめた作品でした。



(2010.06.13読了)




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この記事へのコメント

2010年06月27日 13:17
確かに、このミステリーの、何がすごい!のか解らない作品でした。
まあ、好きだけど。
すずな
2010年06月28日 12:41
>かとちゃんさん
ですね~。何がすごい!のかイマイチ解らない作品でしたね。
私も嫌いじゃないんですけどね^^;

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