田舎の刑事の趣味とお仕事(滝田務雄)

第三回ミステリーズ!新人賞受賞作を含む連作短編集。

たぶん、自分では手に取らないであろうタイトル(笑)ということで、もちろんのことながら職場の貸本ルートから回ってきた本。

「脱力系ミステリ」との謳い文句どおりの作品でした。でも、ちょっと気を抜いた読書・・・のつもりで読むと、意外や意外な難事件に頭を捻らせられる。刑事たちの漫才コンビのような掛け合いに笑わされながら、鮮やかな謎解きをみせられて思わず唸る。思ってた以上に楽しませてもらいました。

最初の「わさび泥棒」事件から、黒川刑事のすっとぼけでダメダメ刑事なのか?な態度に惑わされてしまったようで(笑)彼の鮮やかな閃きでの事件解決という意外性に、たちまちのめり込んでしまいました。・・・というと、ちょっと大袈裟かな。なんといっても、あくまでも「脱力系」ですからね(笑)もっとダメダメであちゃ~;;;な人なのかと思いきや、やることはちゃんとやるっていうギャップが面白かった。なんといっても、彼の白石への突っ込みが面白かったですね~。

黒川刑事に突っ込まれる白石や、真面目な赤木に課長。そして、なんと言っても強烈キャラな黒川の妻と、他の登場人物たちも個性的で、ユニークすぎて、なかなか楽しませて貰いました。

「脱力系」に騙されそうになりますが、ミステリの方もなかなかでして。私的には、そっちの方でも楽しませてもらいました。それについて色々と書きたいことはありますが、あんまり書くとネタバレになりそうなので割愛。

これって、続編も出てるみたいですね。そのうち読んでみたいものです。



・田舎の刑事の趣味とお仕事
・田舎の刑事の魚と拳銃
・田舎の刑事の危機とリベンジ
・田舎の刑事の赤と黒
・田舎の刑事のウサギと猛毒


(2010.06.12読了)




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この記事へのコメント

べる
2010年06月15日 07:27
ほんとに脱力系ミステリでしたね~。私はすずなさんとは違って、ミステリとしてはほとんど評価出来なかったのですが(^^;)、キャラ読み小説としてはとっても楽しいシリーズだと思います。黒川と白石のかけあいも面白いけど、なんといっても、やっぱり一作ごとに黒さを増して行く黒川妻のキャラが最高でした。続編も楽しかったですよ~。
すずな
2010年06月15日 12:51
>べるさん
あ~べるさん的にはミステリとしてはNGでしたか^^;私はなんだか楽しめました。…”なんだか”ってのはどうかと思いますが(笑)
黒川と白石のかけあいや黒川妻がエスカレートしていくのが面白かったですね~。
わ~続編がますます読みたくなっちゃいました!

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  • 滝田務雄/「田舎の刑事の趣味とお仕事」/創元推理文庫刊

    Excerpt: 滝田務雄さんの「田舎の刑事の趣味とお仕事」。 のどかな田舎の警察官・黒川鈴木。出来の悪い部下の白石に辟易しつつ、日々の業務をこなす。 しかし、自宅に帰った彼にはもう一つの顔があった。彼はパソコ.. Weblog: ミステリ読書録 racked: 2010-06-15 07:24