膝のうえのともだち(町田康)

町田さんが一緒に暮らしている猫達を撮った写真の数々。と、巻末に書き下ろし短編小説。

初読み作家さん。・・・なのに、初読みがこの作品ってのは、なんだか間違っているような気がする(笑)
町田さんって前から気になっていた作家さんだったんだけど、読もうかなと思うと・・・なんだか分厚い本が図書館の棚に並んでいて、なかなか勇気が湧かなかったんですよね;;;ということで、これなら大丈夫かな?と思ったってのもあるんだけど、ただ単に、じーーっと見つめる猫ちゃんの眼差しに負けただけって気がしないでもない(笑)

部屋のそこここに我が物顔で猫ちゃんがいる。「あによ?」「じゃましないでよ。」と、文句のひとつも言われそうな、そんな顔で写真に収まる猫ちゃん達。そんな猫ちゃんの姿が、我家の猫に携帯を向けた時の表情とタブって、ついつい笑ってしまう。ほっこりと温かい気持ちになれる写真集でした。この写真集を見た後、つい我家の猫をぎゅむぎゅむとしたくなっちゃいました。

巻末の短編「ココア」は、猫と人間の立場が逆転しちゃったお話。
猫社会に紛れ込んでしまった町田さんは飼い猫の(ハズの)「ココア」に拾われお世話をされる。猫の目線で人間を見るとこうなるんだろうなぁ・・・と、ちょっとシンミリというかね、胸がつんつんと疼くお話です。人間のエゴというか、勝手というか、そういうものが迫ってきます。そういや、昔、新井素子さんの作品でも似たようなお話を読んだなーと思い出した。

我家のももちゃんは、私のことをどう思ってるんだろう・・・。そんなことを思い、全身を長々と伸ばして爆睡している猫を眺めてみる。「幸せ」なんだろうか。まぁ、この寝顔は幸せそうなんだけど(笑)と思いつつ、後ろめたさのような、そんな思いが胸をチクリと刺す。でも、ももちゃんがイナクナルという想像は出来ない。身勝手なワタシ。


(2010.05.05読了)



膝のうえのともだち
講談社
町田 康

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