家族トランプ(明野照葉)

あら~?明野さんは作風を変えたのかなぁ・・・。以前の明野作品とは趣が異なる作品で、ちょっとね、なんだかなーという気がしないでもない;;;

30代のOLが「”干支三回り”の歳になったら、結婚でも自立でも、とにかく家を出てもらう」と両親から最後通牒をつきつけられる。同じ頃、47歳独身の女性上司とひょんなことからプライベートでのつきあいが始まって・・・。

明野作品と言えば、同性ながら「オンナってこえーっ!」と呟きたくなるような、ゾクゾクぞわぞわする「女性の恐さ」を描いた作品ってのがイメージだったんだけど、これはちょっと違いました。先にも書きましたが”ゾクゾク”が好きだった私としては、イメージが変わってしまって、なんだかなぁな気分です。あ、だからと言って、本作がツマラナカッタってことではないんですよ。ちゃんと楽しめたのは楽しめたんだけど、明野作品だと思うと不満が・・・。ワガママだとは思うんですけど、こういう作品って他の作家さんも書いてらっしゃるんですよね。で、私もいろいろ読んでるんですよねぇ・・・。なので、わざわざ明野さんでも読むことはないなぁ・・・というのが正直なところ。

たしかに、明野作品だな~と思えるところはありました。主人公と家族の関係とかね。血は繋がっていても、お互いがどうやっても相容れないところなんて、「優しい”だけ”な作品」ではないな、と感じたりもしたし。最後も、みんなが笑顔で終わる大団円って感じでもなかったしね。でもっ!やっぱり、明野作品では「ゾクゾクしたいーっ!」という気持ちが大きくって・・・。おまけに展開が予定調和の王道を進んだ感じもあったりもして。こういう作品って、「予定調和」が大事だとは分かってはいるんだけど、「明野作品」を読んでるつもりでいると、ね。物足りないってこととはちょっと違うような気もしますが、残念な気持ちがどーしても消えません。

・・・あぁ、これってホントに「読者のワガママ」以外の何物でもないですねぇ;;;

グチグチと書きまくって今更な気がしないでもないですが(笑)私が期待していた明野作品ではなかっただけで、そういうことを気にしなければ、けっこう楽しめた作品でした。これはホントです!・・・フォローになってないかもしれないけど;;;



(2010.05.23読了)



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