Story Seller Vol.2 小説新潮5月号別冊

『面白いお話、売ります。-読み応えは長篇並、読みやすさは短篇並』というコピーが効いていた雑誌「Story Seller」の第2弾。今回も伊坂幸太郎、近藤史恵、有川浩、佐藤友哉、米澤穂信、本多孝好、沢木耕太郎という7名の作家さんによる中篇アンソロジー集。

有川作品だけ読んで、1年以上も放置していた雑誌です。すでに文庫が発売されてしまっている上に、雑誌の方は「3」も発刊済。この「3」も有川作品だけ読んで放置中;;;このまま放置・・・になっちゃうのかと思ってましたが、先日、「サクリファイス」(近藤史恵)の続編である「エデン」を読んで、ちょっと火がついちゃいました(笑)ということで、ようやく手にしたこの雑誌。やっぱり贅沢ですね~。雑誌なのに小説しか載ってないところもですが、なんといっても作家陣がね~。アンソロジーだと私なんかは知らない作家さんが必ず一人はいるものですが、この雑誌に関してはそれがないんですよね。すごいことです。

ということで、今回もとーーーっても堪能させてもらいました。

・マリーとメアリー ポーカーフェイス(沢木耕太郎)
初読み作家さん。こういう機会がないと読まなかったであろう作家さんです。そして、他作品と違って小説ではなくエッセイでした。お酒にまつわるエッセイで、それなりに楽しく、興味深く読めました。

・合コンの話(伊坂幸太郎)
さすが伊坂さん!と拍手を送りたい。ある合コンのお話なんだけど、構成がね~。こういう手法もあるのか!と目から鱗でした。「あらすじ」→「肉付けをしたあらすじ」→「肉付けをしたあらすじ(氏名は省略し、性別+アルファベットとする)」と、最初は2行だった文章がだんだんと長く、詳細に、そして小説の態をなしていく。とっても面白かった~。

・レミング(近藤史恵)
「1」で書かれた作品同様、「サクリファイス」の前日譚にあたるエピソード。赤城さんの目線で語られる石尾。ミステリというにはちょっと躊躇しますが、これはこれで面白かった。・・・実は、これを読んで「サクリファイス」をもう一度、読み直したい!と思いました。記憶が薄れているんですよねぇ;;;

・ヒトモドキ(有川浩)
既読。飛ばす予定がつい再読しちゃいました。何度読んで、ぞわぞわとする気持ち悪さは消えませんね;;;私が有川ファンというのもあるんでしょうが、このアンソロジーの中ではダントツだと感じました。

・リカーシブル―リブート(米澤穂信)
元々、長編ミステリだったものの冒頭部分を短編に仕立てた作品とのこと。うん、そんな感じかなぁ。米澤さんのぞくぞくっとする作品が好きなんだけど、これはそういうものも感じられず。私的には物足りなさを感じる作品でした。ちょっと残念。

・444のイッペン(佐藤友哉)
雑誌の第一弾に掲載された作品の続編のようになってます。やっぱり、どうも私には合わないようで;;;うーーーん。

・日曜日のヤドカリ(本多孝好)
これ好きーっ!血の繋がらない父娘の、丁寧語での会話がね、なんか良かった。最後はふんわり笑える作品で、温かい気持ちになりました。この著者の作品をもっと読みたい!・・・と思うんだけど、なかなか手が出せないんですよね;;;早く読めるように、図書館予約本とか、職場の貸本ルート本とか、積読本とか・・・山を減らさなきゃ!がんばろー。


さて、「3」も早いうちに読まなくちゃ!


(2010.05.17読了)




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この記事へのコメント

2010年05月23日 23:36
すずなさん、こんばんは(^^)。
「日曜日のヤドカリ」、ほのぼのしてて良かったですね。なんてことない日曜日だけど、優しい空気が漂っていて。
他の作品も、それぞれ趣向が凝らされていて、面白かったです。

・・・私も「3」を積ん読中なんデスよね~(^_^;)。
頑張って読みたいです・・・。ううう・・・。
すずな
2010年05月25日 12:55
>水無月・Rさん
「日曜日のヤドカリ」良かったですよね~。傍から見れば他人行儀な会話なんでしょうけど、二人の関係はいいな~と思いました。
他作品も良かったですよね。

…私もなんだかんだいいながら「3」は積読中^^;お互い早く読めるといいですね…。

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