銀盤のトレース(碧野圭)

ん~~思ってたのとちょっと違ってたかな。オシイ!って感じ。

名古屋でフィギュアスケートに打ち込む小学6年生の女の子の物語。

綿密に取材されたんだなーというのが、よーーく分かる作品でした。リンクの相次ぐ閉鎖、レッスン費用等の高さなどフィギュアスケートを取り巻く厳しい現状や、どんな風に練習して、どういう試験があって、どういう大会があるのかなど、実際にフィギュアスケート選手はどういう段階を踏んでいくのかということが、詳しく、リアルに描いてありました。九州に住む私にとっては身近な競技とは言い難く、大きな試合やショーしか観たことがない競技なので、そういう意味では大変参考にはなった作品でした。

が、その反面、「物語」としての魅力はイマイチと言わざるをえない。主人公の朱里ちゃんが、反対する家族を説得してひたすらスケートに打ち込み、成長していく姿には声援を送りたくなりましたが、「説明」が詳しすぎるというか、そっちの比重も大きくて、どうしても物語世界にどっぷり浸りきれなかったんですよねー。おまけに、「そこで終わるかー」なラストだったのも肩透かしというかね・・・。もうちょっと先まで描いて欲しかったなーと思ってしまいます。

とはいえ、日本の、特に名古屋のスケート事情が詳しく描かれていたり、「あ、これはあの人のことだな。」と想像出来る描写もあったりして、真央ちゃんや美姫ちゃんは幼い頃から、こんな風にスケートに取り組んできたんだろうなーとリアルに想像出来たのにはテンションがあがりましたけどね(笑)

ただ、「物語」としては、やっぱりちょっと物足りなさを感じてしまいました。残念。


(2010.04.13読了)



銀盤のトレース
実業之日本社
碧野 圭

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