愛は苦手(山本幸久)

アラフォー世代の女性達を描いた短編集。

うーーーん。まぁ、そこそこ面白かったかな、という感じ。

40代女性。結婚してれば、子供が親離れしつつある人もいたり、まだまだ手のかかる年頃って人もいる。夫とは新婚当時のような初々しい気持ちでは関われなくなり、夫の方もしかり。もちろんシングルもいて、30代と違って結婚に憧れたり、焦がれたりという頃は過ぎて、これからの独りの人生をあれこれ想像してみたりもする。いろんなことに、諦めというか悟りが交じり始めた頃・・・でしょうか。

そんな女性達を描いた短編集なんですが、ちょっと物足りなさを感じてしまいました。いろんな立場の人がいて、それぞれが悩んだり、焦ったり、憤ったり、怒ったりしつつ、自分なりの”愛”を考える。いいんだけどね。いろんな人がいて、それだけ話もバラエティに富んでいて、それなりに面白かったんだけどね。でも、もうちょっと”黒”が欲しかったなーと思っちゃいました。ドロドロとした感情が押し寄せる、そういう部分があっても良かったんじゃないかと思いました。まぁでもね、山本さんってそういう部分は少ないといえば、少ないのかな。

・・・あ、平安寿子さん!そうか!私は平さんでこの年代の女性の短編集を読みなれてて、それに比べると・・・って、無意識に思っちゃったのかもしれません。平さんはブラックが効いてるからなぁ、たしかに。

それを考えると、山本さんらしい短編集で良かったな、とそんな風に思えてきちゃったりもして(笑)

好きだったのは「ズボンプレッサー」「象を数えて」「まぼろし」。「象を数えて」の腹が立った時は象を数えるっていうのはいいかもしれない、と思った。今度、私も怒りを感じた時は象を数えてみよう(笑)


・カテイノキキ
・買い替え妻
・ズボンプレッサー
・町子さんの庭
・たこ焼き、焼けた?
・象を数えて
・まぼろし
・愛は苦手


(2010.03.21読了)





愛は苦手
新潮社
山本 幸久

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