浅田真央、18歳(宇都宮直子)

浅田真央、15歳」から始まったシリーズの4冊目。08-09シーズンをまとめたルポ。

鳥肌の立つような静謐さを感じる「月の光」と、圧巻のステップが印象的な「仮面舞踏会」。二つのプログラムで挑んだ一年。コーチをロシアの誇る指導者タチアナ・タラソワに変えた一年ということで、最初はやっぱり二人の間でのコミュニケーションに苦労したようですね。正直、ちょっと意外でした。だって、TVの画面で見る二人はいつでも「らぶらぶ」(笑)で、相性ピッタリ!何の問題もありませーんって感じだったんですもん。まぁ、最初からそんなにスムーズに関係が作れるって事の方が少ないんだろうなぁ、と本書を読んで気づいた次第。

ぐだぐだだった初戦のエリック杯(フランス大会)、それから一転して鳥肌たったNHK杯。そして、完全アウェー状態だった韓国でのグランプリ・ファイナルでの優勝。全日本3連覇。で、何故かそこから調子を崩した四大陸選手権、世界選手権。「どうしちゃったのー?」と心配になりましたが、最後の試合である国別対抗戦での自身最高得点を叩き出した演技。
・・・振り返ると、今でもそれぞれの演技を思い浮かべる事が出来ます。それだけ熱心に観てたってこともあるんですが、どれも同じではないし、どれもが印象に残る演技だったってことなんでしょう。というのは、ファンの欲目ではあると思うんだけども(笑)

それにしても、あの「月の光」や「仮面舞踏会」を観てさえも、「真央の課題は表現力」とか言うマスコミにはただただ呆れます。あの二つはまったく違った雰囲気、印象を受けませんか~?ジャンプで失敗しても、ついつい拍手を送りたくなりませんか~?もちろん、トリプルアクセルが決まったら高得点を狙えますが、それだけで勝てるような競技ではありませんよー。あのスパイラルの美しさに何も感じませんか~?・・・と、グダグダ言いたいことは山ほどあります。まぁ、受け取る印象は人それぞれなので、人が感じた事にクレームつける気はありませんけどね。ありませんが・・・と、しっかりクレーム付けてるような気もしますが(笑)

なんか、これを言い出すと切りがなくなってくるので、ここら辺で話を変えて(笑)

本書は写真が多い分、文章が少なくなってるような気が・・・。ということで、ちょっと物足りなさも感じたのでした。四大陸~世界選手権の真央ちゃんの心の動きっていうのを、もうちょっと深くつっこんで描いて欲しかったなぁ、と思います。モチベーションが下がったのは分かるんだけど、どういう感じだったのかっていうのがね。どの試合もちょこっと駆け足で紹介しただけって印象を受けました。せっかく真央ちゃんのもっとも近くにいるライターさんという立場にあるんだから、そのカラーを出して欲しかったなぁ、と思っちゃいます。これは読者のワガママな思いでもあるんでしょうが。

さ。現実ではすでに09-10シーズンも半分が過ぎて、4年に一度の五輪が目前に迫っています。結果は気にせず、真央ちゃんが納得のいくスケートが出来ますように。。。や、もちろん表彰台の真ん中に上って欲しいとは思ってますけどね(笑)




浅田真央、18歳
文藝春秋
宇都宮 直子

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