埋み火(日明恩)

面白い!面白いんだけど、なんだかちょっと散漫というか・・・。

私の最近のイチオシ作家さんである有川浩さんが、この著者の「ロード&ゴー」を強力プッシュしてまして、「そりゃ読まねば!」とすぐさま図書館に予約をいれました。で、この作品はシリーズ物らしいという情報を入手したので、こちらも合わせて予約。運良く新刊よりも先に届いたので、早速読みました。

前から著者の名前は目にしてたんですが、男性だと思ってました(笑)で、なんだかがっちがちのハードボイルド系かな、という印象でして。なかなか手に取る機会がなかったんですよねぇ。有川さんの日記で女性作家さんだと初めて知りました。名前の読み方も、初めて知りました(笑)「たちもりめぐみ」さんって、私には読めませんですよ。難しいよねぇ;;;

あ~有川さん系だなぁ、と読み始めで思う。ちょっとラノベ系。読みやすくってスイスイとページを繰れる。主人公は消防士。醒めているようで、結構、熱血系。老人世帯で失火による火災が連続し、不運な偶然が重なって老人達は死亡。だが、主人公は失火原因に疑問を持ちはじめ・・・。

最初にも書いてますが、面白かった。面白かったんだけど、なんだかメインの事件以外にも余計な事件がくっつきすぎというか、ね。最初の放火(未遂)犯確保とか、工務店現場の連続放火事件とその顛末とか、正直、いらないんじゃないかと・・・。肉付けしたかったのかもしれませんが、老人世帯の失火火災との関係は全くと言っていいほど無い訳だし。友人の紹介がてらなのかもしれませんが、最初の放火(未遂)犯の取り押さえのエピソードも「余計なもの」という印象が強いんですが・・・。

余計なエピソードがくっついたお陰で、ラストも事件の真相に辿り着いて終わり、ってことはなく「あら、まだ続くのねぇ」という印象でして。少年との関係を深めるのも分かるし、おそらくこのシリーズの前作品の登場人物との絡みもあったんだろうけど・・・。なんだかラストがだらけてしまったような、そんな感じでした。それがなければ、もうちょっとコンパクトですっきりしたものになったような気がします。

面白かったのは面白かったんだけどねぇ・・・。次に控えている新刊に期待!です。



埋み火―Fire’s Out
講談社
日明 恩

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この記事へのコメント

べる
2009年12月22日 07:17
すずなさん、もしかして『鎮火報』より先にこちらを読んでしまわれたのでしょうか?まぁ、基本的には別々の事件なので問題はなさそうですが・・・(一応、『鎮火報』が一作目にあたります)。
この方、どうも文章に冗長なところがあって、読んでてだらだらしてる印象があったんですよね。でも、最近の作品では随分その辺りが改善されているように感じます。新作の『ロード&ゴー』もかなり評判良いみたいですね。ちょうど回ってきたところなので楽しみにしています^^
すずな
2009年12月24日 05:15
>べるさん
あ、そうなんです。「鎮火報」は未読です。でも今回は確信犯(笑)新刊よりも先に読めるのは1冊だけだったからなんですが、読んでた方が良かったんでしょうか、やっぱり(焦)
そうそう!なんだか「だらだら」って印象があって。面白かったんですが、そこら辺りがちょっと残念でした。でも、新刊の方は先日、読了したんですがこっちはそういう印象は受けなかったです、確かに。

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  • 日明恩/「埋み火-Fire's Out」/講談社刊

    Excerpt: 第25回メフィスト賞受賞でデビューした日明恩さんの「埋み火-Fire's Out」。「鎮火報」の続編。 老人世帯で失火による火災が起こり、『不運な連続による焼死』が相次ぐ。赤羽台出張所.. Weblog: ミステリ読書録 racked: 2009-12-22 07:11