水神(上・下)(帚木蓬生)

・・・はぁ。
脱力。上下巻と2冊を読む間中、ウルウルと泣きっ放しだったような気がします。

江戸時代。筑後川周辺に住みながらその恩恵を預かることなく、年中、水不足に悩まされながら暮らしている村々。そんな生活から抜け出すべく、身命を賭して筑後川に堰を造ろうと立ち上がった五庄屋達の物語。

上巻は庄屋達の堰造りに賭ける熱い思いに、私も同じように熱くなりながら、涙腺は緩みっ放しでタオルが手放せなかった。身代を投げ出し、命を賭けて邁進する。特に、奉行所で藩のお偉方に向かって庄屋達が切々と訴える場面では、庄屋達の思いが切々と綴られ、胸にぐいぐいと迫ってきて、もうね、号泣でした。

そして、いよいよ始まった堰造りを描いた下巻。このまま何事もなく工事が終わって欲しい、庄屋達が命を投げ出さなければならないような、そんな事故は起こりませんように・・・、そう必死で祈りながら読み進めました。そんな願いも空しく、工事完成間近に起こった事故。そして、その後の顛末には、またまた号泣。彼の長い嘆願書は涙なくしては読めません。

庄屋達だけではなく、堰造りになんらかの形で関わった、村人、武士、商人、それぞれの堰や庄屋達に寄せる思いに胸を打たれ、本当に泣きっ放しでした。まぁ、元々が涙腺の弱すぎる私なので、よーく泣きながら読書してるって言えば、してるんだけどね(笑)

初読み作家さんで、上下巻と長い小説だったんだけど、そんなことは気にならず、一気に読んでしまいました。この作家さんは、前から気にはなってたけど手に取るまではいかなかったんだよね。他の小説も読んでみたいなぁ、と思いました。・・・いつになるのかは分からないけど(笑)



水神(上)
新潮社
帚木 蓬生

Amazonアソシエイト by ウェブリブログ商品ポータルで情報を見る



水神(下)
新潮社
帚木 蓬生

Amazonアソシエイト by ウェブリブログ商品ポータルで情報を見る


この記事へのコメント

この記事へのトラックバック