三人暮らし(群ようこ)

友人だったり、家族だったり、見知らぬ他人同士だったり。望んだとおりだったり、拒否する間もなく強引だったり、嫌で嫌でたまらなかったり。いろんな関係、いろんな理由で女3人が一緒に暮らすことになった、そんな人々を描いた短編集。

そう。短編集なんですよね。私はてっきり長編なんだと思ってたので、2編目を読み始めた途端、自分の勘違いに気づいて、ちょっとガッカリしちゃいました。様々なパターンの女3人暮らしが読めるのは、それはそれで面白かったんだけど、そのどれもが暮らし始めたところで終わっているので、その後の暮らしぶりが気になって・・・。あの3人はどうなったのかな、半年後はどんな関係になったのかな、とかね。あの後が読みたかったなーと思っちゃいます。そういう意味では、ちょっと物足りなさを感じました。

とはいえ、10通り、様々な形の女3人暮らしが読めて面白かったのは面白かった。最初にあった不安なんて全くの杞憂に終わったグループもあれば、ちょっとしたことから軋轢が生れちゃったグループもあったり、望んでないの気づくと3人暮らしになってしまっていたグループもあったりして。最初はちょっとぎくしゃくはするけど、それなりに折り合いをつけて暮らしていく。面倒くさい部分もあるけど、3人だからこその楽しみもある。いろんな形の3人暮らしってあるよなーと、改めて気づいたりもしました。

歳を取って独りに不安を感じた時、気兼ねしない人と暮らすのはいいのかもしれない。そう思えるお話でした。でも、その”気兼ねしない人”を探すのが難しそうだよね(笑)


・うちの大黒柱
・二人のムスメ
・三人で一人分
・異物
・母の友だち
・リストラ姉妹
・噂の三人
・バラの香り
・友だちではない
・蛍姉妹




三人暮らし
角川書店(角川グループパブリッシング)
群 ようこ

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