矢上教授の午後(森谷明子)

想像してたよりも軽いミステリでした。殺人事件が起こるのに、全くと言っていいほど血生臭さはなく、むしろユーモア溢れた作品。

大学の夏休み中、豪雨によって閉じ込められた古い校舎の中で発見された見知らぬ死体。一体、誰なのか?また、死因は?

最初にも書いたけど、軽く読めて楽しめる作品でした。途中何度も「うぷぷぷ」と笑ったりする事の方が多かったかな。この著者の「七姫幻想」とは全く趣が違ってて、イメージの違いに最初はちょっと戸惑ったりもしました。もっと重厚なミステリだと思ってた・・・。でも、実はですね、私的にはこっちの方が好みだったりします(笑)

楽しめたのは楽しめたんだけど、タイトルにも出てくる「矢上教授」って、そこまで活躍したっけな?という印象でした。というかですね、章ごとにくるくると語り部?が変わる上に、その章自体が短いのなんのって。場面が目まぐるしく変わって、戸惑う事も多かったんですよね。なので、”教授”と呼ばれる人も何人か登場するんだけど、誰が誰やらピンとこなくって・・・。「この人は誰だっけ?」と前のページを読み返したり、それもだんだんと面倒くさくなってきて、よく分からないまま流れで読んじゃったりもしました。そういう訳で読了後も、見分けがついてない部分もあったりします(笑)いや、笑い事じゃないような気もするけど。

そうそう!矢上教授もですが、御牧笑さんも結局のところ、どういう役割だったのか・・・。軽い謎でーす(笑)それにしても、矢上教授の蔵書を貪り読める彼女がめちゃめちゃ羨ましいんですけど・・・。

最初と最後の章では、大学とは違う場所が描いてあって、ちょっとロマンを感じられたてワクワク~となりました。今後の展開は・・・?と想像が膨らみます。ミステリとはまた違った楽しみを感じられて良かったです。


矢上教授の午後
祥伝社
森谷 明子

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この記事へのコメント

2009年11月05日 21:14
矢上教授があんまり目立たなかったですね~。
そこが残念。
矢上教授と御牧笑を中心に据えたミステリを読んでみたいです。
今日読み終えたのですが、森谷さんの『葛野盛衰記』は良かったですよ~。桓武天皇から平氏滅亡までの平安京を舞台にした歴史モノです。
機会があれば、ぜひ!
すずな
2009年11月07日 14:26
>エビノートさん
そうなんですよ~。タイトルになってるのに、矢上教授があまり目立たなくって…。残念でしたね~。

森谷さんのおススメありがとうございます!早速、探してみますね~。
2010年06月01日 22:43
すずなさん、こんばんは(^^)。
そうですね~、私も『矢上教授の~』というタイトルの割には、みんながやたら秘密を抱えてる話・・・というイメージでした(笑)。
御牧さんも??でしたね~(^_^;)。
第一章と最終章の〈彼女〉の物語は、夢とロマンですね~。
すずな
2010年06月03日 12:44
>水無月・Rさん
タイトルにもなってるのに、矢上教授の影が薄かったですね~(笑)御牧さんも登場した意味がイマイチよく分からないキャラでした。
<彼女>の物語にはワクワクさせられましたね!いつか単独で描いて欲しいな~と思ってしまいます^^;

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