元気でいてよ、R2-D2。(北村薫)

何の根拠も無く長編だと思って手に取ったら、短編集でちょっとがっかり;;;・・・だったんだけど、読み始めたら途中で止められなくなって最後まで一気読みでした。

ぞくぞくっ。ぞくっ。
背中がぞわぞわしましたよー!日常に潜む悪意にぞくぞく。期待以上の面白さにぞくぞくっ。短編ってことで、あんまり期待してなかったんだけど、予想以上に面白かった。帯に「忘れられない苦い記憶。知ってしまった笑顔の裏側。」ってあったんだけど、まさにそんなお話が詰まった短編集で、笑顔の裏側にある悪意に「うへぇ;;;」となりながら、最後のオチにぞくぞくさせられました。こういうのって、現実でもありそうで、自分の身に降りかかったら・・・と思うと恐いんだけど、だからなのか、このぞくぞく感が堪りませーん(笑)か~な~り~私好みの短編集でした。

特に好きだったのは最初の「マスカット・グリーン」と最後の「ざくろ」かな。「マスカット・グリーン」は、「ん~だから~?」と気を抜いたところで、一気にキタ!って感じでして。私も主人公と一緒に血の気が引いたような心地になった。「ざくろ」はね、最初から「あれ?」って感じだったんだよね。ちょっと認知症が入ってるのかな?って思ったら、そういうオチかっ!と虚を突かれました。あと「三つ、惚れられ」もなかなか・・・。あまりにもリアリティがありすぎて、読んだ後、職場の同僚の笑顔が恐かった。いや、なんかね、これを読んでから、時々思い出しては、今でもドキドキしちゃうことがあります・・・。

残念だったのは「腹中の恐怖」。こういうのって、私好みなんですよ、実際はね。本当にすっごい好きなんだけど、最初の著者の「まえがき」とタイトルで思いっきりネタバレしちゃってるんだよーっ。確かに「うわぁ」となるから、「まえがき」で注意換気したい気持ちも分かるけど、だったらタイトルをもうちょっと考えるとかして欲しかった。すっごい残念です。。。



・マスカット・グリーン
・腹中の恐怖
・微塵隠れのあっこちゃん
・三つ、惚れられ
・よいしょ、よいしょ
・元気でいてよ、R2-D2
・さりさりさり
・ざくろ




元気でいてよ、R2-D2。
集英社
北村 薫

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