宵山万華鏡(森見登美彦)

京都の祇園祭前夜、宵山を舞台にした連作中篇集。
・・・中篇と短篇の違いがわからなーい(笑)短編集だと思ってたんだけど、解説?では中篇集ってなってた。なんとなーくは分かるけど、ページ数とかできちんとした決まりがあるんでしょうか。

京都を舞台にした森見さんお得意の不思議な物語、って感じかな。6編あるんだけど、2編がそれぞれの対のような作品になっているので、3編の物語を読んだような印象。もちろん、対になってなくても、6編それぞれがちょっとずつリンクしてもいる。

実は私的に、森見作品って「どれもこれも絶賛!」ってことはなくって、好きなのもあれば苦手なのもあるんですよね。新刊が出るたびに、今回はどっちかしら?というドキドキ感も味わえる、一度で二度美味しいのが森見作品です(笑)で、今回は・・・うーーん、どちらともいえない。微妙ですねぇ。ま、短篇・・・もとい、中篇集ですからね。好きなのイマイチなの、どちらもあって、どっちって決められませんってとこかな。

バレエ教室に通う姉妹が出会った不思議な出来事を描いた「宵山姉妹」「宵山万華鏡」は、正直、あまり感想はありません。「ふーーん」って感じで、イマイチでした。

で、「宵山金魚」「宵山劇場」は面白かった!ここまで大仕掛けで騙されるなんて、羨ましいなぁと思っちゃいます。このくらいの大仕掛けなら、私も騙されてみたいもんです(笑)

「宵山」に囚われてしまった人々を描いた「宵山回廊」「宵山迷宮」は、「きつねのはなし」に雰囲気が似ていて、これもどちらかというと好きだった。でも、もう少しね、ぞぞっとするようなおどろおどろ~~とした雰囲気が充満してたら、もっと好きになれただろうなぁって感じ。なので、私的には好きなお話なんだけど、「オシイっ」って思っちゃったんですよねぇ。

ということで、なんだか微妙な読後感です。全体的に、ちょっと中途半端っていうかね、そんな印象でした。もっと突き抜けて欲しかったなぁ・・・。




宵山万華鏡
集英社
森見登美彦

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この記事へのコメント

2009年08月21日 21:09
宵山を実際に体験したことがあると、より作品の中に入り込めたのかなぁ~という気がします。宵山って何?状態だったので、楽しみ尽くすところまで行かず残念でした。
たった一人を煙に巻くための大仕掛け、無茶苦茶なんだけど読んでいて楽しかったですね~。生産性のないところに心血を注ぐ、その阿呆さが愛おしかったです。
すずな
2009年08月25日 05:40
>エビノートさん
私も同様に「宵山って何?」状態だったので、この作品を満喫した~!って感じにはなれなくって残念でした。「宵山」には、いつか行ってみたいです。
大仕掛けに笑わせてもらいました!意味の無さ、それに心血を注ぐ姿。楽しかったです~。
2010年03月23日 22:33
すずなさん、こんばんは(^^)。
あ~、私もちょっと微妙でした。
〈京都〉という土地柄から弾かれてしまう疎外感が・・・。
でも、「宵山金魚」と「宵山劇場」の妄想炸裂ぶりには、脱帽です。鼻血でそうでした(笑)。
こういう突き抜ける笑いがほしいかな~、と思いました。
すずな
2010年03月31日 05:19
>水無月・Rさん
「宵山金魚」と「宵山劇場」の妄想炸裂ぶりは楽しかったですねーっ!わくわくさせて貰いました♪
他の作品でもそういう突き抜けた感じが欲しかったですね。ちょっとオシイ!と思う読後感は残念でした。
2010年07月30日 15:13
こんにちは。なんとか7月中に読みました。一年遅れだけど…。
祇園祭といえば宵山。山鉾巡行よりも宵山。
それがこんなにアヤシイお祭りになってしまうのが、さすがもりみーワールドでした♪
最後のほうで、ふわりと別世界に連れて行かれる感じで、ファンタジーだなぁ、と思いました。
すずな
2010年08月03日 12:44
>香桑ちゃん
無事の読了おめでとうございまーす(笑)
もりみーらしい京都のお話だったね。「ふわりと別世界に~」ってまさにその通りでした。
今年はTVで祇園祭が流れるとつい見入ってしまったよー。

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