冷たい校舎の時は止まる(上・下)(辻村深月)

ヤラレタ!ヤラレタ!ヤラレタぁぁーーーーっ!!
くぅーっ。なんかね、まんまと著者の掌の上で転がされまくったような気がしてすんごく悔しいんだけどっ!でも、それがとっても嬉しかったりもするんだよねぇ。矛盾してるような気もするけどさぁ(笑)ということで、「・・・これがデビュー作ですか!?」と引いちゃうくらいの分厚さの上下巻本でしたが、それが全く気にならないくらい、もうね、夢中で読みました。まさに”無我夢中”って感じかな。いや~面白かった!お陰で、ますます辻村さんにハマッてしまいました。

宣言通り、辻村作品を発表順に読破するべく、まずはこのデビュー作を手に取りました。本当は、図書館のお世話になるはずだったのに、ウッカリ本屋さんで遭遇してしまって購入;;;「基本、本は図書館で借りて読め!」がポリシーなのに、最近どうも購買意欲がすさまじいようです。なので、諦めて2作目は既に某密林書店から入手済みだったりします。はぁ・・・最近、本代がうなぎのぼり;;;

第31回メフィスト賞受賞作。 雪の降る日、いつの間にやら学校に閉じ込められてしまった高校生たち。いつしか気付く。ここに残された8人の誰もが、2ヶ月前の学園祭で飛び降り自殺をした同級生が誰だったかを覚えてないってことに・・・。自殺したのは誰だったのか。自分達を閉じ込めたのは一体、誰なのか。どうしたら抜け出せるのか・・・。

ミステリとファンタジーとホラーが交じり合って絶妙な味を出してる、そんな作品でした。最初はね、「・・・そこまでハマらないかなー;;;」って感じだったんだよね。それが、読み進むうちにだんだんと深みにハマってしまったような感じで、気がついたらもう抜け出せなくなってしまっていました(笑)自殺した人、閉じ込めた人が誰かって言うのは、早い段階で予想できちゃうんですよね。だから、「なーんだ」って感じでナメテしまったのがいけなかった;;;そこは予想通りだったんだけど、まさかそんな真相が待っていようとは!というラストに、思わず冒頭のセリフを叫んでしまいましたよー!くぅーっ。

すっごく面白くって、のめり込んで読んじゃったんだけど、上巻は読むのがちょっとシンドかったりもしました。自分の負の部分が刺激されて、ジワジワと大きくなっていくのが分かるんですもん。凹むとか、下降線とか、そんな生易しい言葉じゃ足りないくらいに負の感情が増殖していく。どよよぉーーーんっと、か~な~り~暗くなりながら、それでも読むのは止められなくって、なんかね、すんごい精神状態で読んでいたような気がします。下巻に入ってからは、その負の感情がだんだんと減っていったんだけどね。上巻を読んでる時は、読了後の自分を想像するのがちょっと恐かったくらいでした。ま、ラストの衝撃でそんな気持ちも全て吹っ飛んじゃった感じになったので、あの真相のお陰ってことでしょうか(笑)


さ。次よ、次!次こそは、騙されないぞーっ!・・・どうも、意気込みだけに終わりそうな気もしますが;;;





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この記事へのコメント

たまねぎ
2009年08月10日 15:40
すずなさんこんにちは。次は騙されないぞ。そう意気込んでいた時期が私にもありました……。しかし、それは無理です。いや、むしろ騙されてください。騙されてよかったと思えるような作品ばかりですから。
2009年08月13日 23:34
こちらにも失礼致します。
私も騙されないぞと思いました。
まだ4冊しか読んでいないですけど、たまねぎさんに同じく、無理です^^;
私は騙され続けています。
でも、それであ~なるほどと思ってまた更に読み進むんですよね。
辻村マジックですね。
この作品、私も大好きです。
長くて読むのが辛いと感じる箇所もありましたけど、後半は一気読みでした。
すずな
2009年08月19日 05:06
>たまねぎさん
はははは^^;無理ですか。
じゃ、騙される楽しさを味わおう!という気持ちで読みます~(笑)

>苗坊さん
あら、苗坊さんまで(笑)なんだかんだ言って、私も騙され続けるんだろうなぁ・・・。
たしかに長い作品で、特に前半は読むのが辛かったですね;;;でも、後半はグイグイと惹き込まれて読んでしまいました。
2009年08月21日 20:49
私も騙され続けているクチです。
でも、悔しさよりも喜びのほうが勝ってるんですよね~いつもいつも。
読んでいるといろいろ胸に突き刺さってくる部分もあるんですが、最後まで読むと不思議と希望の光を感じちゃうんですよね。
すずな
2009年08月25日 05:37
>エビノートさん
そうなんですよね。騙されても、悔しさよりも喜びのほうが大きくって・・・。すっかり辻村マジックに囚われちゃってます(笑)
最初はかなりツライ読書でしたが、最後はそうでもなく。おっしゃる通り、希望の光を感じられるラストでしたね。
2016年04月15日 20:40
すずなさん、こんばんは(^^)。
もうホントにね、これがデビュー作!?という衝撃。
8人の高校生の抱えるもの、それぞれに心当たりがあって、私も胸が痛みました。
「自殺者」と「ホスト」、予測できたんですがどうも決め手に欠けて迷いながら読んでいたら、最後の最後にうわっってなって…やられたなぁ!と思いました。
辻村さんて、凄いですよねぇ。
ちょっとずつ、読み進めていこうと思います。
すずな
2016年04月24日 06:28
>水無月・Rさん
ホント、デビュー作がこれって凄いですよね。
あの頃の自分のことを思い返しながら読んでしまう、そんな作品でもありましたね。イタイなぁ…と思うんですが、先が気になって止められないという(^-^;
やっぱり、ヤラレちゃいましたか。悔しさもありますが、嬉しいのもホントで、次はどんなだろう?と楽しみも尽きないですね。

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