朝霧(北村薫)

「円紫さんと私」シリーズ5作目。中編3編。

再読。
・・・だと確信したのは、最後の章「朝霧」を読んでいた時(笑)ずーっと「この5作目は読んでないなぁ・・・。なんでかなぁ・・・。」と思ってた。なーんてオマヌケな私;;;読みながら「あれ?これは憶えがある・・・もしかして・・・読んでる?」と自問自答。お祖父さんが鈴ちゃんから貰った「謎解き」を読んで「あ!これは読んだぞ!」と思い出した次第。いやはや、なんとも・・・。

社会人となった「私」。大学生の頃と比べて時間の進み方が早いような気が・・・。「私が入ってから二年、新人を採っていない」という記述に「え!?二年って・・・」と絶句したり。いつの間にそんなに経過していたのやら・・・。

その「私」に訪れる「謎」。謎解きには、円紫さんばかりでなく職場の先輩達も加わったりもする。相変わらず、円紫さんの謎解きは冴えてますね~。ついつい、ポンッと膝を打って「お見事!」なーんてことを言いたくなりました(笑)

3編の中編は、どれもがスッキリ爽快!な謎解きではなく、なんだかモヤモヤとしたり、切なかったりするものばかり。でも、それを不快に感じる事はなく、「そういうもんだよな」と、みょーに納得できたりもしました。人生、そうそう幸せな結末ばかりが待って訳じゃないんだよね。どうにもならない、どうにも出来ないことの方が多かったりもするもんだ。・・・と、そんな気持ちになりました。

謎解きばかりでなく、出版社ならではの先輩達との会話も楽しかった。特に印象に残ったのは、天城さんとの「古典の中の二大《すこし》」のお話。「源氏物語」「竹取物語」共に、読みながら「私」と一緒に思わず唸っちゃいました。

続編がありそうな作品なのに、今だに6作目は読めない。・・・それとも、私の検索不足?どっちにしろ、このあとの「私」が気になるんですけど!



朝霧 (創元推理文庫)
東京創元社
北村 薫

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