日曜日の夕刊(重松清)

短編集。

図書館の棚で見かけたら、フト「重松スイッチ」が入ってしまって、しょうがないな~と苦笑しつつ手に取りました(笑)重松作品って、本の纏う雰囲気が似ていて、切なく、痛く、厳しく、優しい、そんな言葉で表せる作品が多いと思うんですよね。で、どれもがついつい涙が滲んで、時には号泣してしまうような、人情味溢れるものばかり。「泣ける」という意味では、私の中では上位にくる作家さんであります。なので、「泣きたい」気分の時はいいんですが、そうじゃない気分の時は敬遠傾向にもなったりする、そんな作家さんでもあります。

あ~重松さん!と呟きたくなるような、そんな作品がほとんど。”お父さんと子供”の物語が多かったかな。ただ、「チマ男とガサ子」とか「桜桃忌の恋人」とか、毛色の変わった作品もあって、そういう意味では私的には目新しかったりもしました。へぇ~こんな作品も書くんだ!?と、ちょっと意外でした。

好きだったのは、常道だと思うんだけど(笑)、「サマーキャンプへようこそ」「すし、食いねェ」「卒業ホームラン」かな。「サマーキャンプ~」は、運痴でインドア派の私としては、父親と息子のどちらの居たたまれなさもとーーってもよく分かって・・・。なんというかですね、きっと、とっても痛いって顔を顰めながら読んでいたような気がします。

あと、”好き”と言ってしまうと、なんだか違うよな、と思いつつ、印象に残ってるのは「寂しき霜降り」そして、なんと言っても「後藤を待ちながら」かな。25年ぶりの同窓会に出席した父親と息子。その父親の胸中を思うと堪らない気持ちになりました。



・チマ男とガサ子
・カーネーション
・桜桃忌の恋人
・サマーキャンプへようこそ
・セプテンバー’81
・寂しき霜降り
・さかあがりの神様
・すし、食いねェ
・サンタにお願い
・後藤を待ちながら
・柑橘系パパ
・卒業ホームラン




日曜日の夕刊
毎日新聞社
重松 清

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