ゆめつげ(畠中恵)

面白かった~!今まで読んだ畠中作品の中で、これが一番好きかも。

「夢告」の力がある小さな神社の神官が主役の、江戸を舞台にしたお話。連作短編集かと思いきや長編でして、嬉しい誤算?でした。

「夢告」が得意だとはいうものの、あまり役に立たないのが玉に傷の弓月と弟の信行が、夢告での迷子探しを頼まれるが、殺人が起こり、江戸末期の動乱に巻き込まれ・・・。

ちょっと頼りない弓月は、同じ畠中作品の主役である「若旦那」や「麻之助」に似ているかな、とは思うものの、それが物語の面白さを半減させるものではありません(笑)ミステリ色が強く、ハラハラドキドキさせられたり、びみょーに当たるような、当たらないような夢告の内容に、一緒に頭を捻ったりと、とっても楽しませてもらいました。

ミステリ部分だけでなく、親子や夫婦関係にも人情味が溢れ、畠中さんらしい作品だな~と思いました。そこに、幕末の動乱も絡まって、ちょっと社会的側面もあったりして、なかなか読み応えがあったのも良かったですね。

本物の子供は誰なのか、弓月はどうなるのか、そして、今後、武士はどうなるのか、寺社はどうなるのかと、色んな意味でかななりドキドキさせられましたが、ほっこりできるラストにニッコリ笑顔になれた作品でした。





ゆめつげ (角川文庫)
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畠中 恵

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この記事へのコメント

エビノート
2009年06月30日 22:02
夢占といっても万能じゃないところ、弓月の頼りなさがいい味出してましたね~。対してしっかり者の弟という取り合わせも読んでいて楽しかったです。
すずな
2009年07月02日 05:40
>エビノートさん
弓月の当たってるのか外れてるか、びみょーな夢占が魅力というかなんというか・・・。結局、どうなのよー!と突っ込みたくなりました(笑)
正反対の兄弟の取り合わせも楽しかったですね。

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