七つの死者の囁き(アンソロジー)

有栖川 有栖・道尾 秀介・石田 衣良・鈴木 光司・吉来 駿作・小路 幸也・恒川 光太郎の7人の作家さんが描くホラー&ミステリのアンソロジー。

タイトル通り、死者にまつわる物語なので、ゾッとしたりドキドキしたり。でも、それぞれの作家さんの持ち味が出ていて、ただ怖いだけじゃないところはさすがです。

・幻の娘(有栖川有栖)
幽霊が見えちゃうというお話。ホラーではなくミステリって感じかな。タイトルから、思いっきりホラー!!な作品をイメージしてたので、そういう意味ではちょっと予想を外された作品でした。
実はこの著者の作品はまともに読んだ事がないのです;;;たぶん、こういうアンソロジー集でしか遭遇してないような・・・。人気作家さんだとは思うんですが、何故か手が出ないんですよねぇ。

・流れ星のつくり方(道尾秀介)
道尾さんらしく最後で「おぉぅ!」と唸らせる作品でした。読みながら、おもわず流れ星を作ってみたり。それも、けっこう必死になってる自分がいました(笑)
この作品は、どうも他作品のスピンオフのような気がします。たぶん・・・。その作品を読んでからの方が面白さというか、そういうものが違ったかも。ということで、「道尾作品消化に励もう!」と改めて意欲を掻き立てられた作品になりました(笑)

・話し石(石田衣良)
「話し石」を収拾するという、ちょっと変わった設定の物語。・・・実は、すでにオチがどうだったかうろ覚えの作品でして;;;あれ~これってどんなラストだっけ?と、これを打ちながら思い出そうとしたんですが、全く思い出せない・・・;;;読み返すにも、すでに手元にないのです。ちょっとショックですが、まぁ、あまり印象に残らない作品ということで・・・。むー。

・熱帯夜(鈴木光司)
携帯が無かった時代は、こういうすれ違いというか、そういうことも多々あっただろうなぁと思わせる作品。笑い話になればいいけど、この作品のようになっちゃうと、ちょっと怖いよね。最後のオチもげげん;;;って感じでした。でも、この作品は好き

・嘘をついた(吉来駿作)
これが一番、好き。
この著者さんは初読みだったと思います。この作品集の中では一番、ぞぞーっとした作品でした。ドキドキしたよぉぅ;;;恐かったけど、他作品も読んでみたいと思わせる作品でした。

・最後から二番目の恋(小路幸也)
あ~小路さんだなぁと思える作品。ちょっと心温まるお話でもありつつ、それだけじゃなく、うーむ;;;と思えるお話でもありました。実はですね、なんだかちょっと分かり難い構成でして。読み終わって、「えっと。だから・・・」と、自分の中で整理が必要でした。読解力不足;;;

・夕闇地蔵(恒川光太郎)
この本を手にしてから、一番、楽しみにしていたのがこの恒川さんだったんですけどね。期待が大きすぎたのか、ちょっと物足りなさも感じてしまいました。もちろん、相変わらずの「恒川ワールド」ではあったんだけどね。うーん。好きな作品ではありましたが、ちょっと残念かな。


*****
ふっふっふ。順調に職場の貸本ルート本を消化中~(笑)回ってきた本は、手元に届いた順番で100均籠に並べてるんですが、その籠の中身がずいぶんとスカスカになってきたぞ~(喜)来週には図書館本に手をつけないといけないので、只今、追い込み中。がんばるぞー!



七つの死者の囁き (新潮文庫)
新潮社
有栖川 有栖

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この記事へのコメント

べる
2009年06月07日 07:02
すずなさん、こんにちは。読む人によって随分好みの作品が違うものですね。私は道尾・恒川両氏の作品が印象に残りました。道尾さんのはデビュー作『背の眼』(と続編『骸の爪』)のスピンオフに当たるのですが、別に読んでも読んでなくても大差ないと思います^^;
ちなみに有栖川さんのは『幽霊刑事』という作品のスピンオフに当たります(実は私も読んでいる時は気付いてなかったのですが^^;)。
吉来さん、ストーリー自体はなかなかでしたが、私は文章があまり好きなタイプじゃなかったです。なかなか満足感の高いアンソロジーでした。
すずな
2009年06月08日 15:57
>べるさん
恒川さんは、期待が大きかった分、短編ということで物足りなさを感じてしまったのかもしれません^^;
道尾さんのはやっぱりスピンオフなんですねぇ。おまけに有栖川さんのもなんですね!読んでなくても確かに大丈夫だったんですが、未読というのはちょっと悔しいので、今度読みます~(笑)

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