悼む人(天童荒太)

第140回直木賞受賞作。

直木賞かぁ・・・。直木賞なんだよねぇ。う・・・むむむ。
なんというかですね、決してツマラナイってことはないんですが、なんだか物足りないというかですね。”受賞作”ということで、「どどぉぉっと押し寄せる感動の嵐」みたいなモノを期待していた私にとっては、イマイチ期待ハズレってなことを感じてしまいます。

静かな物語です。死を悼む物語なので、これが賑やかな物語だったら違和感を感じるでしょうから、それは当然のことだとは思うんだけど。静かながらも、こう胸に押し寄せてくる物語っていうのがあると思うんですよね。でも、そういうのをあんまり感じられなかったというか・・・ね。や。もちろん、それなりに”押し寄せてくるもの”ってのはあったんですよ。でも、これが直木賞受賞作だと思うと、物足りないって思ってしまうんですよねぇ。

長いお話でもありますが、その長さを読みきった後に感じる達成感みたいなものもイマイチで。期待が大きすぎたのかな、と思います。そして、私的にはこういう物語はちょっと合わないのかな、とも思いました。

ラストがね。母の側からしか描かれてなくって、とっても曖昧な描かれ方に残念さも感じました。ずっと、いわば”他人”を悼み続けてきた彼が、母の死を目の前にした時、どう感じ、どう行動したか。母の死とどう対峙したのか。それこそを読んでみたかったと思わずにはいられません。まぁ、なんだか曖昧にぼやけた形では描いてあったにはあったんですけどね・・・。




悼む人
文藝春秋
天童 荒太

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  • 「悼む人」 天童 荒太

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