こいしり(畠中恵)

まんまこと」続編。
江戸・神田の町名主の一人息子、麻之助を中心に、持ち込まれる謎や厄介ごとを幼馴染の悪友二人と共に解決していくという連作短編集。

前作でどうなるのか気になっていた麻之助とお寿ずの二人でしたが、冒頭からいきなりの婚礼で思わず「えぇーっ!」でありました。あらあら、そこから始まるのですか!と、著者に突っ込みをいれたくなりましたが、そこはやはりですね、すんなりとはいかなったですねぇ(笑)

前作同様、麻之助の元に持ち込まれる厄介ごとを、みんなでドタバタと解決していくというもの。最初はどうなるものやら?とハラハラするものの、最後はどのお話も「めでたしめでたし」と終わるのが、常道であるものの安心して読めるという点では良いですね~。ある意味、水戸黄門みたいで(笑)とはいっても、しんみりしちゃうものもあるし、今回は特に「百物語」をテーマにしたものなんかは、ぞくっとするラストだったりもして、そういうところは上手いな~と思ってしまいます。

さて、気になっていた麻之助とお寿ずですが。これはまぁ、一安心ってところなんでしょうかね。でも、なんかまだ麻之助としては未練が残ってそうというかですね、本当にスッキリとした気持ちになったんだろうか?と、ちょっと思ってしまいます。そう思ってしまうのは、読み手の私の気持ちがスッキリしなからかなぁ(笑)な~んかモヤモヤなんだよねぇ。麻之助の目線で描かれているんでしょうがないんだろうけど、だからこそ、ここは(私の気持ちを/笑)スッキリさせる意味でも、お寿ず側からの物語も読んでみたいなーなんて思いました。色々と思っているみたいじゃないですか!読みながら、そこらへんの心情を教えてくれーっ、と叫びたくなりましたよ(笑)
今後、続編が出るのかどうかはわかりませんが、もし、出るのなら、是非ともそこらへんの読者の気持ちを斟酌してもらって、麻之助だけでなく、他の人物目線でも1編書いてもらえると嬉しいなぁ。

・・・めっちゃ我がままなお願いだ(笑)




こいしり
文藝春秋
畠中 恵

Amazonアソシエイト by ウェブリブログ


この記事へのコメント

べる
2009年05月27日 07:34
続けてお読みになったのですね。冒頭からいきなりの結婚でビックリしましたよね^^;麻之助の本心が明かされないので多少はモヤモヤが残ってますが、最終話を読んだ限りではお寿ずちゃんの方に気持ちが向かっているのかな、と思いました。
すずな
2009年05月30日 04:31
>べるさん
運良く間を置かずに読めたんですよ~(^.^)
そうなんですよね。麻之助の本心が明かされないままなので、なんかスッキリしないというか・・・ねぇ。お寿ずちゃんへと気持ちが向かってるようではあるけれど、な~んかちょっと曖昧なんですもん^^;;;

この記事へのトラックバック

  • 畠中恵/「こいしり」/文藝春秋刊

    Excerpt: 畠中恵さんの「こいしり」。 江戸は神田で八つの支配町を持つ古町名主の高橋家では、一人息子の麻之助がついに嫁を迎える ことになった。妻となるのは武家の娘・野崎寿ず。しかし、目出度い筈の婚礼の席で.. Weblog: ミステリ読書録 racked: 2009-05-27 07:31