橋をめぐる いつかのきみへ、いつかのぼくへ(橋本紡)

東京の深川に架かる6つの橋を軸に6つの物語が描かれる。短編集。

人生の中でフト立ち止まったり、進むべき向きを迷ったり、決断したり。そんな人びとを、その彼らの身近にあった橋を絡めて描いてありました。彼らの心の動きが、橋から対岸を眺めたり、橋の真ん中で立ち止まったり、橋を渡ろうとする行為などで伝わってくる。「橋」の存在を上手く使っているなぁ、という印象でした。

ただですね、土地鑑のある人とない人では読後感がちょっと違うのかな、とは思いました。この作品は土地や橋になじみのある人にとっては、堪らない小説かもしれない。でも、いかんせん「東京 深川」に全く縁のない、土地鑑の無い私にとっては、そこまで・・・と思っちゃったんですよねぇ。日常、「橋」というものと深く関わることなく日々を送ってるってのもあると思うんだけど。どのお話も、沁みるお話ではあったんだけど、”もう1ステップ”の感情の高ぶりは感じられず・・・。展開が読めてしまったりしたのも一因かなぁ・・・。ちょっと残念な読後感でした。

でも、好きなお話はありました!最後の「永大橋」。千恵とエンジの交流に、最後は思わずホロリと泣けてしまいました。祖父の孫を思う気持ち、孫の祖父を思う気持ちに、泣かずにはいられませんよー!ってもんです(笑)

あ!あとね、「まつぼっくり橋」(石島橋)を実際に見てみたいなぁ、と思いました。松葉とまつぼっくりがデザインされた欄干を見てみたい!・・・でも、実際に見たら拍子抜けしちゃうような気もするなぁ(笑)想像だけで終わらせてる方がいいかもね。


・清洲橋
・亥之堀橋
・大富橋
・八幡橋
・まつぼっくり橋
・永代橋





この記事へのコメント

2009年04月06日 20:01
すずなさん、こんばんは。
私ももうちょっと土地勘があったら、もっとイメージしやすかっただろうなぁ~と思ってちょっと残念でした。
東京って結構橋があるんだなと、地図を見てへぇぇ~とはなったんですけどね。
私も最後の永代橋の話が好きでした♪
すずな@主
2009年04月11日 04:21
>エビノートさん
土地勘がないのが本当に残念でしたよねぇ。
日常、自分がそこまで「橋」と関わった生活をしてないからってのもあるんでしょうけど、私も地図を見て東京って橋が多いなぁ・・・と思いました。
永代橋のお話はジーンしましたね~。暖かい気持ちになりました。

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  • 橋本紡 「橋をめぐる」

    Excerpt: 都内の6つの橋をめぐるストーリー。中でも「まつぼっくり橋」の古い家のストーリーは圧巻でした。古くても作りがしっかりしている家が、白蟻にやられても自腹を切ってでも、直そうとする姿には心打たれますね。 Weblog: ゼロから racked: 2010-07-05 18:42