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zoom RSS 告白(湊かなえ)

<<   作成日時 : 2009/03/07 06:12   >>

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第29回小説推理新人賞受賞作。

ということで、この作品がデビュー作なんだよね。デビュー作とは到底、思えない。ホント凄いです!すっごく面白かった。ついつい惹き込まれて一気読みしちゃいました。この作品がデビュー作という驚きはもちろんですが、内容もなかなか衝撃的。

中学校の終業式。子供を亡くした女性教師が生徒に語りかける。その話言葉だけで綴られる文章。最初は普通のHRのようだったのが、だんだんと不穏な空気を漂わせていく。事故死だと思われた子供は、実は殺害されたのであって、そのクラスの生徒が犯人だというのだ。そして、衝撃の告白。もうね、この章だけで「うへー;;;」って感じでした。

連作短編集風とでもいうのか、担任教師、クラスの委員長、少年の母、少年、少年の家族と、事件に関わった人々の独白調の章が続く。独白なので、他者の入り込む隙間がない。だから、独り善がりで、だんだんと精神のバランスを崩していく様子が綴られていくんですよね。読みながら、どんどん彼らの世界に囚われていく自分がいました。

どの章もそれぞれ、最後が特に「うわ;;;」という展開なんですが、その中でも最後の章は思いもよらない展開で驚かされました。もうね、そうくるかーっ!と叫びたい気分。なんというかですね、最初から最後まで見事なくらい驚かされた作品でした。かなり暗い内容ではあるけれど、こういうのクセになりそうです・・・。



告白
双葉社
湊 かなえ

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タイトル (本文) ブログ名/日時
『告白』/湊かなえ ◎
前評判がすごかった、この『告白』、確かにスゴイ。 「事故だったはずの自分の娘の死は、本当はこのクラスの生徒に殺されたのだ」と女性教師が語り始めるという、インパクトのある序章、その後5章にわたって、事件と事件その後について、事件関係者とその周辺の人物が語る物語は、あまりにも陰惨で、救いがない。 予想をはるかに上回る、「人間」の醜さ。けれど物語の登場人物達の言動は、現実にあり得るのだ。 ...続きを見る
蒼のほとりで書に溺れ。
2009/03/07 22:07
湊かなえ/「告白」/双葉社刊
湊かなえさんの「告白」。 ...続きを見る
ミステリ読書録
2009/03/08 01:02
【告白】 湊かなえ 著
愛美は事故で死んだのではなく、このクラスの生徒に殺されたからです… ...続きを見る
じゅずじの旦那
2009/03/08 09:11
告白 〔湊 かなえ〕
告白湊 かなえ双葉社 2008-08-05売り上げランキング : 56おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools ≪内容≫ わが子を亡くした女性教師が、終業式のHRで犯人である少年を指し示す。 ひとつの事件をモノローグ形式で「級友」「犯人」「犯人の家族」から、それぞれ語... ...続きを見る
まったり読書日記
2009/03/16 20:22
「告白」 (湊 かなえ)
2009年の本屋大賞ということで「告白」を読んでみました。 ...続きを見る
心に残る本
2009/05/08 14:24
告白 湊かなえ
告白クチコミを見る 我が子を校内で亡くした女性教師が、終業式のHRで犯人である少年を指し示す。 ひとつの事件をモノローグ形式で「級友」「犯人」「犯人の家族」から、それぞれ語らせ真相に迫る。 選考委員全員を唸らせた新人離れした圧倒的な筆力と、伏線が鏤められた.... ...続きを見る
苗坊の徒然日記
2010/06/05 21:04
湊かなえ『告白』
告白湊 かなえ双葉社このアイテムの詳細を見る ...続きを見る
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告白
 第6回(2009年) 本屋大賞の受賞作で、松たか子主演で映画化もされた「告白」( 湊かなえ:双葉社)。読み終ったらイヤな気持になるミステリーを指す「イヤミス」としても評判の作品だ。 ...続きを見る
本の宇宙(そら) [風と雲の郷 貴賓館]
2010/06/19 23:28
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「告白」/湊かなえ(双葉文庫刊) &nbsp; &nbsp; &nbsp; 今までにないタッチの文体と進行。ただただ一人称の世界が、“娘”というキーワードの下にあまりに淡々と語らせて、どんどん深みに落ち込んでいく。嫌がおうにも次のページを捲っている自分に気付く・・・。文庫本になったので、かみさんが買って来てくれたのだが、ページを開くと、びっちり埋められた漢字練習帳のように余白が殆どないページに、恐れることなく溺れていく。ほぼ一人称の世界で綴られていくこの作品は摩訶不思議なテンポと浮遊感を... ...続きを見る
京の昼寝〜♪
2010/07/02 21:19
本 「告白」
中島哲也監督の映画版もすごいと思いましたが、原作本もさすが本屋大賞をとるだけのこ ...続きを見る
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コメント(9件)

内 容 ニックネーム/日時
すずなさん、こんばんは(^^)。
とても、衝撃的な物語でしたねぇ!
どんどん過剰になっていく語り手たちの被害者意識、コミュニケーション不全、今の時代の暗部を抉り出すかのような展開。
でも、自分も言い訳や自己欺瞞をしている・・・ここまではひどくないけど、でも。
そういうところが、ひどく怖かったです。
水無月・R
URL
2009/03/07 22:11
すずなさん、こんばんは。牛乳パックは衝撃でしたね。全国の酪農業界から苦情が来なかったのでしょうか^^;構成が上手いですよね。ラストまで救いがないけれど、あそこまで落としたからこそ、ここまで話題になる作品になったのでしょうね。新作の『少女』も衝撃度は大分落ちましたが、なかなか凝った構成で面白かったですよ。
べる
2009/03/08 01:06
>水無月・Rさん
本当に衝撃的な物語でした。現実でも起こったような事件に、関わった人々のリアリティが恐かったです。
たしかに、自分にもこういう所が無いとは言えないという部分が恐さを増してたような気がします。

>べるさん
自宅の冷蔵庫から牛乳パックを取ろうとして、びみょーに躊躇した自分がいました^^;アレは印象的で衝撃的でしたね。
次作も読んでみたいと思いますが、どうも図書館の予約に乗り遅れたような気が・・・^^;;;
すずな@主
2009/03/08 07:25
いじめ、家庭内暴力、モンスターペアレント、、、いろんな要素が交じり合ってましたね。
第一印象は「怖い」と思った本です。
じゅずじ
URL
2009/03/08 09:18
>じゅずじさん
たしかに、現代社会、特に教育現場の様々な問題が詰まってましたね。
ホント「怖い」作品でした。
すずな@主
2009/03/10 05:12
すずなさん、こんにちは。
いや〜読んでいるこちらも精神のバランスを崩しちゃいそうな感じの作品でした。うへ〜っと思うのに、最後まで読まされちゃった感じです。巧いなぁ〜。
エビノート
URL
2009/03/16 20:26
>エビノートさん
本当にその通り!読んでるこちらもかなりダメージといいますか、影響を受けてしまう作品でしたね;;;でも、ついつい読み耽ってしまう・・・新人作家さんとは到底、思えませんね。
すずな@主
2009/03/19 04:51
こんばんわ。
TBさせていただきました。本当に、噂どおりの作品でした。
衝撃的で、暗くて、でも読む手は止まらない。これがデビュー作だなんて信じられません。
他の作品も読んでみようと思います。
苗坊
URL
2010/06/05 21:08
>苗坊さん
本当にデビュー作とは思えない作品でしたよね。
読んだ時の衝撃、あの暗さはいまだに忘れられません!
他作品もなかなかだと思いますが、私の中ではこのデビュー作を超えるものはないんですよね〜;;;これを超える程の衝撃的な作品を書くのは、やっぱ難しいんでしょうね^^;
すずな
2010/06/07 12:48

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