出星前夜(飯嶋和一)

・・・な、長かった;;;
長かったけど、面白かった。あまりの長さに、途中、中だるみはしちゃったけど、面白さとボリュームが比例するような作品でした。

「島原の乱」を描いた作品ではあるんだけど、有名な天草四郎はほんの脇役のような感じ。でも、だからこそ、面白かったのかな。教科書では数行で書かれる歴史が、分厚い1冊で描かれる。何がキッカケで起こったのか、どんな思いで蜂起したのか。キリシタン圧制への反乱だと思ってた自分の認識を、覆させられた作品でもありました。

面白かったと書いていますが、そう言っていいのかとちょっと躊躇するくらい、内容は暗く重いもの。歴史的事実として、反乱は悲劇的な結末を迎える訳だし。この蜂起がどう行き着くのか、知りながら読むのは辛いものがありました。でも、蜂起した彼らの熱い思いは伝わってきて、ぐいぐいと最後まで読めたのもホントのこと。

まぁ、寿安の辿った道には、どうよ?と思わずにはいられないけどねぇ。なんだか唐突に、彼の情熱が冷えてしまったのには戸惑ったし、姪の為に長崎に渡ったものの、恵舟の言葉にすぐに諦めちゃったのもシックリこないような・・・。最初の蜂起からみんなの意識が遠のいてしまったとしても、どういう末路を辿るのか分かったとしても、みんなのところに戻って、最後まで一緒に闘うのが彼らしかったような気がしないでもないんだけどなぁ・・・。




出星前夜
小学館
飯嶋 和一

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この記事へのコメント

たまねぎ
2009年04月01日 20:25
すずなさんこんばんは。長いんですけど、それだけの手応えと言いますか、読んでよかったとなれた本です。私も島原の乱には宗教戦争というイメージが強かったので驚きました。
すずな@主
2009年04月05日 08:11
>たまねぎさん
長い分、読み応えもある作品でしたね~。私も大変だったけど(笑)、読んでよかったと思える本でした。
そして、「島原の乱」についての認識を新たにした作品でもありましたね。

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  • 出星前夜  飯嶋和一

    Excerpt: 第三段、『出星前夜』です。今回は時間の都合で粗筋は無し。面目ない。簡単には言えない内容なんだけど、つまりは天草四郎で有名な島原の乱を描いた小説です。 私は島原の乱に対してはキリシタン弾圧に端を発した.. Weblog: 今更なんですがの本の話 racked: 2009-03-31 23:37