ブラザー・サン シスター・ムーン(恩田陸)

・・・で?
と、そんな言葉を呟きたくなったんだけど。うーん。正直、「だから何?」と言いたくなるような小説でした。いや、全くの意味不明とか、好きじゃないとか、そういうことではないんだけど、ね。でも、どんな形であれ、それなりの”高揚感”を期待しながら読んだ恩田作品としては、そういういものは感じられない読後感で、ちょっと辛口にならざるを得ません。私にはこの小説の良さというか、ラストがどうもよく分からなかったのです。

高校時代に、偶然、知り合った3人の男女が、3つの章でそれぞれ自分の大学生活を語るという形式。恩田さんらしく、何かが起こりそうな、波乱の予兆のようなものを感じ、不安定で居心地の悪さを感じさせる文章。この後、どういう展開が待っているのか、どういう破綻が待っているのかと、期待と不安で一杯になる。

ところが、引っ張って、引っ張って、引っ張った挙句、なんだか中途半端のままで、ポーンと放り出されたようなラスト。えっとぉ、ただ単に、彼らの学生時代をとうとうと語らせた・・・だけ?それで終わり?確かに、なにやら人間関係でちょっとありはしたけれど、それが何か特別な事ではないような。特に、1章の綾音の独白には、どんなことが待ってるの?これだけ焦らして何があるのーっ!?とワクワク期待してだけに、彼女が何をそんなもったいぶった言い方をしたのか全くワカラナーイという感じでして。最後に、この3人が絡んで何かあるのかと思えば、全く何にも無いままで・・・。確かに、「青春小説」と言われればその通りなので、私が勝手に期待しまくっただけなんだけどね。

それぞれの章は、それなりに楽しめたんですが、”その先”を楽しみにというか期待してしまった私にとって、3人が3人とも、その独白のような感じで終わってしまったのが、物足りないというか、なんというか・・・。

結局、「別れるために出会った」ということが言いたかったお話だったんでしょうか。それとも・・・・うーん;;;どうもこういうのは苦手です。。。




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